「長い物には巻かれろ」ということわざがありますが、大きな権力や勢力にはおとなしく従ったほうがよいのでしょうか?

天才パイロット過ぎるがゆえに、欲に溺れてしまう…… (C) Universal Pictures

 映画ライターのゆうせいです。誰だって自分一人では生きていくのは難しく、仕事でもプライベートでも何らかのコミュニティーに所属することになりますよね。そして、どんなコミュニティーにも力関係はありますし、自分はどの立ち位置で所属するかを考えなくてはいけません。

 しかし、安易に力の強い人に依存するような方法、つまり「長い物には巻かれろ」のスタンスだけで行動すると、最後には大きな損をするかもしれないと教えてくれる映画があります。

 本日ご紹介する映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」は、長い物に巻かれることで得られるメリットだけでなく、恐ろしいデメリットについても教えてくれる作品です。

【ストーリー】
天才的な操縦技術を誇り、大手民間航空会社のパイロットとして何不自由ない暮らしを送っていたバリー・シールの元に、ある日CIAのエージェントがスカウトに現れる。CIAの極秘作戦に、偵察機のパイロットとして加わることとなったバリーは、その過程で伝説的な麻薬王パブロ・エスコバルらと接触し、運び屋としてもその才能を見せ始める。ホワイトハウスやCIAの命令に従いながら、同時に麻薬や武器の違法な密輸ビジネスで巨額の報酬を荒稼ぎするバリー。しかしそんな彼の背後には、とんでもない危険が迫っていた……。

利用するつもりで巻かれたふりをしていても…

偉い人の前に椅子があっても座りにくいですよね (C) Universal Pictures

 処世術の一つとして使われることが多い「長い物には巻かれろ」ということわざ。確かに悪あがきをせずに取り入ってしまったほうがスムーズに物事が進むことは往々にしてありますよね。

 さらに言えば、「巻かれているふりをして、実は相手を利用する」という方法もあるでしょう。

 しかし、「巻かれる」どころか、気が付いたときにはぐちゃぐちゃに絡まって解けなくなっているかもしれません。