仕事でもプライベートでも、出会った人がどんな人かを見た目で判断していませんか? その人の本質はそう簡単には見えないものです。
悲しい映画と怖い映画が苦手なライター、ゆうせいです。特に怖い作品が苦手なのですが、話題作となれば見たくなるから不思議です。GWも近いことですし、たまには怖い映画に挑戦してみることにしました。
今回ご紹介する作品は「ドント・ブリーズ」です。一言で言えば、泥棒3人組が目の不自由な老人の家に侵入したところ、手痛い返り討ちに……みたいな流れの映画です。
よりにもよって、目の不自由な老人の家に忍び込むなんてひどすぎると最初は思っていました。しかし、本作が教えてくれることは、「人を見た目で判断するな」という痛烈なメッセージでした。
親と決別し、街を出るため逃走資金が必要だったロッキーは、恋人のマネーと友人のアレックスと一緒に大金を隠し持つと噂される盲目の老人宅に強盗に入る。だが彼は、目は見えないが、どんな音も聞き逃さない超人的な聴覚を持つ老人――そして想像を絶する<異常者>だった。
直感だけで人を判断していませんか?
人は見た目でほとんどが決まるみたいな話はよく聞きますが、それって経験や考え方が直感に影響を与えてなんとなく決め付けているだけのことだと思います。
子どもだから安心とか、おばあちゃんだから優しいとか、ごく一般的なイメージだけで判断していることと変わらない程度のレベルです。
本作では「目の見えないおじいさん」と「お金を盗む若者」というありがちな構図が描かれているのですが、その構図にまんまとだまされてしまいました。
今回の例でいえば強盗に入った若者が悪いことは明白であり、おじいさんが反撃して当たり前です。それが正当防衛の範囲を超えて、やりすぎちゃったとしても、まだおじいさんに味方したくなります。
しかし、それこそが見た目で判断していることだと、気がついていませんでした。