2018年がスタートしました。「ビタミンシネマ」もどうぞよろしくお願いします。みなさんが毎年のようにお正月に決意する、「今年こそ○○する」。私だって本気を出せばできる、そう思っていませんか? その本気はいつ出すのでしょうか?

ポケットの水玉模様のズレが気になる (C)「伊藤くん A to E」製作委員会

 2018年が始まりましたね。今年の抱負は決めましたか? 今年あなたは何に挑戦してみようと思っていますか?

 仕事でもプライベートでも、挑戦するのなら、できれば失敗なんてしたくないですよね。

 しかし、あまりに失敗を恐れるあまり、勝負することから逃げ、そしてその逃げに適当な言い訳を充てて自分を正当化してしまう……なんてことになりがちではないでしょうか。

 それ故、
「始めるのはまだ、今じゃない」
「どうせ誰がやっても同じだし」
「メンバーが悪いんだよなあ」

なんて適当な言い訳をして、そもそも最初から挑戦なんてしなければ、負けることはないでしょう。負けなければ心が傷つくことも、あなたのキャリアが傷つくこともありません。でもその代わり、何かを得られることも、ないのです。

 本日紹介する「伊藤くん A to E」は、何かを得るためには傷つく覚悟が必要なのだと教えてくれる作品です。

【ストーリー】
落ち目の脚本家・矢崎莉桜は、「伊藤」という男について悩む【A】~【D】4人の女たちの切実な恋愛相談を、新作脚本のネタにしようとたくらんでいる。心の中で毒づきながら「もっとぶざまに」なるよう巧みに女たちを誘導、そんな莉桜の前に「伊藤」が現れる。「伊藤」は莉桜が主宰するシナリオスクールの生徒。中身がなく、いつも口先だけの男がなぜか莉桜と同じ4人の女たちについての脚本を書いていたのだ。しかもそこには莉桜のネタにはない5人目【E】が存在し……。「伊藤」の狙いは一体何なのか。莉桜は徐々に追い詰められていく。

「負け=否定」の構図から抜け出せない

パソコンの横に読み物を置くなら蓋付きのカップでお願いします (C)「伊藤くん A to E」製作委員会

 なぜ私たちが挑戦することを恐れるかといえば、挑戦した結果を受け入れることが怖いから。結果だけを見て、「負け=否定」と感じてしまうからではないでしょうか。

 例えば、社内コンペで、同僚に負けてしまったとします。今の自分をはっきりと評価され、実力不足が露呈してしまい、自分の評価と上司の評価のギャップに耐えられなくなって苦しむ。

 このとき、大事なのは「失敗から何を学べたか」であるはずが、失敗そのものにフォーカスしてしまい、こんな思いをするくらいならいっそのこと社内コンペに出ないほうがよかった……なんて思考に陥ってしまう。

 もっと身近な例を挙げれば、人に何かを質問するときも、まずは自分の意見を言わずに「これってどう思いますか?」と尋ね、相手の反応に合わせて自分のスタンスを調整してしまう。相手に否定されることを恐れるあまりに、自分の本当の気持ちをしまい込んで。これは誰にでも身に覚えがあるのではないでしょうか。