お金を貯めることが最大の目的になって、「貯蓄疲れ」していませんか? 働く女性の相談を受けることが多いFPの加藤梨里さんが、これまで受けた相談を紹介しながら、お金やライフプランの課題を解決していく「お金が増える!使い方講座」連載。今回は、2017年から導入されるお金の制度などについて教えてもらいましょう。

どれもさっそく2017年1月から施行

 こんにちは。ファイナンシャルプランナーの加藤梨里です。早いもので2016年も残りわずか。来年の予定も気になる時期になりましたね。

 お金の面でも、来年はさまざまな変更が予定されています。今回は、2017年に変わるお金のしくみを3つご紹介します。

(1)立替の精算で必要な領収書がスマホ写真でOKになる

 お勤めの方が、日々の業務の中で意外と負担に感じるのが経費の精算ですよね? 来年1月から、これまで原本が必要だった領収書による経費精算で、一定の要件を満たすとデジカメやスマホで撮影した領収書でも可能になります。

 これは、会計処理などのペーパーレス化について定める電子帳簿保存法が改正されたことによるもの。これまで、領収書類は原本を7年間保存することが義務付けられていましたが、画像の改ざんが行われないよう適切な処理を経れば、スマホなどで撮影した領収書画像でも経費精算できるようになります。