この年末、上手に活用するには

 では、具体的には株主優待はどのようなものがあるのでしょうか? 12月に権利確定日を迎える企業のなかからいくつかご紹介しましょう。

 小僧寿し(証券コード9979)は、500株以上の保有で5000円相当の割引券がもらえます。12月6日現在の株価水準なら、約5万6000円の投資でもらえますから、投資額の約1割分の優待を受けられる計算になります。

 楽天(証券コード4755)は、100株以上の保有で、楽天市場で使えるクーポン800円相当や、楽天トラベルの国内宿泊で使える1500円クーポン、国内ツアーで使える6000円クーポンなどの優待があります。12月6日現在の株価水準なら、約11万2200円の投資でこれらの優待を受けられます(※)。

 カフェ ラ・ボエム、権八、ゼスト キャンティーナなどのレストランを展開するグローバルダイニング(証券コード7625)は、500株以上の保有で15%割引になる優待証をもらえます。12月6日現在の株価水準なら、約20万4000円の投資で優待を受けられます。

 年末にはパーティやお買い物、旅行の機会も増えますから、このような企業の株主優待に注目してみるのもよいですね。株主優待商品が発送されるのは、企業によって異なりますが、権利確定日から数週間~数か月後です。株式を購入したらすぐにもらえるわけではないことが多いので、注意してください。

※この優待内容は2015年12月の権利確定分のものです。2016年12月分は今後発表される予定です。