フリマとオークションの違いとは?

 違いは、手数料や決済のシステムです。ネットオークションでは、出品や落札をするために月額会員費がかかるところがあります。月額300~500円程度ですが、定期的に出品するものがないと、コストが高くなることがあります。これに対して、フリマアプリは出品、落札するために会員登録は必要ですが、会員登録自体に料金はかかりません。

 ほかに、出品した商品が売れたときにかかる手数料や、決済にかかる手数料などがありますが、ネットオークションとフリマとでどちらが高いということはなく、サイトによって水準がまちまちです。1回の取引について一律の手数料にしているところと、決済金額に応じた手数料にしているところがありますので、自分が売りたい商品の金額目標に合わせて、どこに出品するかを選ぶとよいでしょう。

 もうひとつ違うのが決済システムです。ネットオークションでは、落札者が出品者に振込むなど、直接お金のやり取りをすることがあります。この場合は銀行の口座番号などを落札者に教える必要がありますが、たとえばヤフオクでは「Yahoo!かんたん決済」というシステムを使うと、相手に口座番号を教えることなく代金の授受をできます。これに対してフリマアプリは、基本的にはすべて決済代行サービスを使って売上代金を授受するしくみを取っており、個人が直接に口座番号を教えあうことはありません。支払方法も、コンビニ払い、クレジットカード、銀行ATMのPay-easy、携帯電話のキャリア払いなど多様です。

 これからの季節、忘年会やパーティなどでかかる交際費を、自分の手持ちの品でカバーできたらうれしいですよね。部屋の整理整頓のついでにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

文/加藤梨里、イラスト/梶塚美帆

◆変更履歴:4ページ目の公開内容を一部変更しました。(2016年12月5日)

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