実は、家賃を下げることもできる

 家賃が収入の約3割を超えるようなら、別の費目を調整して、家計をやりくりしなければなりません。携帯電話代や保険料など、毎月決まって出ていく支出をカットできるか検討してみましょう。条件の良い部屋に住むなら、友達との飲みや彼とのデートを家で楽しむこともできるかもしれません。外に出かけるのももちろんOKですが、たまには家で過ごして、外食費、娯楽費、交通費などをカットするのも一つです。

 実は、家賃を下げられることもあります。賃貸の契約を決めるときに、仲介業者さんを通して大家さんに値下げの交渉をしてみるのです。よほど人気の物件でなければ、大家さん側はできるだけ早く入居者を見つけたいものなので、応じてくれるかもしれません。一度入居した部屋でも、更新時はチャンスです。築年数が経過した、部屋の中に劣化が生じた(入居者の故意や過失によるもの以外が原因のとき)といった理由で、値下げをお願いしてみる余地はあります。

 住居費は家計のなかで最も大きな支出です。住まいにかけるお金は、心身の安全や健康、仕事や人生のモチベーションにつながる投資でもあります。ぜひ、負担のない範囲で、快適な住まいを選びたいものですね。

文/加藤梨里、イラスト/梶塚美帆

◆変更履歴:公開内容を一部変更しました。(2016年8月10日)

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