女性の一人暮らしは家賃が高くなる理由

 女性が一人暮らしの部屋を探すときは、男性の一人暮らしやファミリーではあまり問題にならない条件を重視しなければならないことがあります。その理由の一つが、安全面です。深夜に帰宅して夜道を歩くことを考えると、あまり最寄駅から遠い物件は選べません。街灯がない裏道よりも、ある程度は人通りの多い明るい場所の方が安心です。となると、どうしても駅に近い立地になります。また侵入者を防ぐためには、オートロックがついている、防犯カメラがついている、玄関のドアや窓のつくりがしっかりしているなどが好まれます。そうすると、おのずと築年数が浅い新しい物件に絞られます。

 部屋の広さも、働く女性の場合にはある程度確保する必要があります。仕事中にはスーツしか着ない男性が多いのに比べて、女性は私服通勤、仕事中も私服という人が多い印象があります。仕事で着る洋服にプライベート用の洋服と、女性は手持ちの洋服や靴が多めです。さらに、バッグやアクセサリー、化粧品なども収納しなければなりません。

 安心して暮らせて、生活必需品を収納できる広さのある部屋となると、家賃は高めになってしまいます。ですから働く女性は、あまり「収入の約3割」にこだわりすぎなくてもよいように思います。

 とは言え、払える金額にも限りがあります。次のページでは、やりくりのコツや、家賃を下げるときのポイントをお教えします。