お金を貯めることが最大の目的になって、「貯蓄疲れ」していませんか? 働く女性の相談を受けることが多いFPの加藤梨里さんが、これまで受けた相談を紹介しながら、お金やライフプランの課題を解決していく「お金が増える!使い方講座」連載。第6回の今回は、働く女性の家賃についてお話します。

家賃を収入の3割に抑えていない人も多い

 こんにちは。ファイナンシャルプランナーの加藤梨里です。もうすぐお盆休み。帰省や旅行などの計画を立てている人もいることでしょう。日常と違った環境に身を置くと、リフレッシュした気分になりますよね。

 環境を変えるといえば、住む場所を変えるのも一つです。秋になると引っ越しをする人も多く、そろそろ新しい住まいを探し始めている人もいるかもしれません。

引っ越しを考えるときについて回る、家賃の問題。
引っ越しを考えるときについて回る、家賃の問題。

 よく、家賃の目安として「手取り月収の約3割まで」といわれることがあります。手取り月収が18万円の人なら、6万円前後が予算になります。ですが、首都圏で働いている女性の家計を見ていると、現実には3割を超えている人が少なくありません。それは、都市部の家賃相場が高いことに加え、女性の場合にはこだわるべき条件が多くなりがちなためです。

 東京都の家賃相場を見てみると、一人暮らし向けのワンルーム、1K、1DKタイプの部屋の場合、4万円台~12万円です。23区外は比較的低く、都心に近づくほど高額です。また、23区内の相場はどこも6万円を超えており、手取り18万円の場合には3割を超えてしまいます。

 次のページでは、目安である「約3割」に収める方法について考えみましょう。