「手書きの文字がきれいだと思いますか」の質問に「はい」が4割、「いいえ」が6割――。読者アンケートでは、文字に自信がない人が半数以上という結果になりました。そこで今回は「どうやって美文字になったか」「どうやったら美文字になれるか」などを徹底調査。この夏はイメージアップにつながる暑中見舞いが書けるかも!?
(調査期間:2016年4月28日~2016年5月31日・有効回答者数:697、平均年齢39.7歳)

美文字は親の影響大? 「習字に通っていた」という人が多数

 学校で文字を習い始める小学1年生。美しい文字、汚い文字への分かれ道は、その頃から出来てくるようです。アンケートで「字がきれい」とした人の多くは「習字に通っていた」「子どものころから字をたくさん練習した」と回答。「母も字がきれい」という答えも多く、どうやら親の美文字への意識の高さが強く影響しているようです。

◆どうやって美文字になった?

「習字などは習わなかったのですが、小学生の頃から見本をよく見て書くよう母から言われて育ちました」(29歳、製造・人事)

父親の方針で三姉妹全員習字を習っていました。準師範の資格とりました」(42歳、看護師)

「仕事柄お客様に郵便を出すので綺麗な文字を意識しております。幼少期に習字を習っていてよかったです!」(31歳、建設・企画)

(C)PIXTA
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「子どものころ10年間お習字を習いました。子どもが産まれてお洋服や小物に名前を書く機会がたくさんあるので、きれいな字で書いてあげられるのは嬉しいです。私は子どもの頃、字がきれいなお母さんの子どもが羨ましくて、自分が母親になったらきれいな字を書きたいと思ってました」(34歳、建設・営業企画)

「高校生の時に硬筆書写検定を取りました。母が教師だったので、『自分の名前は一生書くものだから丁寧に書きなさい』と言われて育ち、きれいに書けるように練習しました」(34歳、求職中)

毛筆が得意=手書きも得意、とは限らない?!

 回答で意外と目立っていたのは「長年習字を習っていたけど手書きの字は汚い」という声です。「毛筆が得意=ペン字も美文字」は必ずしも結び付かないのだとか。自己評価が厳しいのかもしれません。

◆習字教室に通っていたけど…

「中学時代に書道を習っていたため、すべてが大きく書道の字になってしまう癖が抜けないです。大学入学を機にすべてパソコン作業にもなり、現在も基本的には仕事もパソコン入力です。しかし、伝言メモを渡すことが1日50回はあるため、その時いつも我に返ると恥ずかしいです。『きれいに書こう』という意識よりも、早く要件を渡したいというスピードを重視し、より一層汚くなります」(30歳、金融)

「書道をずっとやっていたので毛筆字は得意ですが、ペンだと変な癖が出てしまい、きれいに書けません」(34歳、製造業・営業)

「小学生1年から6年まで習字教室に通い、中学高校は芸術で選択していました。筆は大丈夫なのですが、ペンが苦手です。年賀状や結婚式での受付で名前を書くときに、きれいだったらなと思います」(35歳、製造・貿易事務)