大きなお金を貯めた人は、何がきっかけで「貯蓄のスイッチ」が入ったのでしょうか。今回登場する31歳の一人暮らし女性は、先輩女性から「お金目的で男性と付き合っている」と言われて貯蓄に奮起。当初の約10万円から、6年あまりで1500万円を貯めました。貯蓄によって男性への意識も大きく変わったという彼女に詳しくお聞きしました。

貯蓄が増えると面白くなって無駄遣いが減り、さらに貯蓄が増える! (C)PIXTA
貯蓄が増えると面白くなって無駄遣いが減り、さらに貯蓄が増える! (C)PIXTA
A・Sさん(31歳)
看護師
独身、一人暮らし

手取り年収:480万円
貯蓄(投資)総額:1500万円
人生幸福度:70点

――31歳で一人暮らしのA・Sさん。貯蓄に目覚めたきっかけが、「お金目的で男性と付き合っているよね」と言われたからだと伺いました。

 「はい、25歳の頃、職場の先輩女性に言われたんです。同僚の前で『相手の職業を選んで付き合っていない?』『結婚相手は、やっぱり高収入狙いなんだよね』と。私は看護師で、出会いが医療職の人しかいなくて、確かに付き合ってきた人は医師や歯科医が多かった。『単なる職場恋愛だけどな……』と思っていました。

 男性の看護師とも出会いますが、相手の仕事を分かり過ぎてしまうとぶつかりそうで、お付き合いの相手としては避けてきたんですよね。医師なら、お互いの仕事がなんとなく分かって程よい距離感を保てるので、お付き合いがうまくいくと感じていました。

 ですから、決してお金目的で付き合う相手を選んでいたわけではなかったのですが、『自分がお金を持っていればそんなことを言われないかも!』と考えました。それで、貯蓄をすることに興味が出てきたんです」

――ちなみに、お付き合いをしている相手は、お金を出す場面ではいかがでしょうか。

 「基本的に、男性がお金を出してくれることが多いですね。食事や映画のようなちょっとした金額はほぼ毎回出してもらえますし、旅行も多めに出してくれたり……。でもそんな話をしたら母親にも『相手の職業でお付き合いする相手を選ぶなんて、あなたの感覚はおかしい』と叱られてしまったんです。決してそんなつもりはないのに、先輩にも母親にもとがめられて、『貯蓄をして自立している姿を見せるぞ!』という意識がますます高まりました(笑)」