いつも快適な空の旅をサポートしてくれる客室乗務員(キャビンアテンダント・以下CA)さん。世界中の空を飛び回りながらお仕事をする彼女たちは、知性や品性に加え、健康的な体の持ち主です。
 どんなときにも笑顔を絶やさず颯爽(さっそう)と働くCAさんたちに、お仕事や生活で役立つさまざまなノウハウを教えていただくこの企画。今回のテーマは、引き続き「CAさんの健康管理術」。お仕事中にもササッとできて効果も実感しやすい、おすすめのストレッチを教えていただきます。

ハードワークを乗り切るためのお手軽ストレッチ

 日本航空CA歴10年の大屋明子さんと上松可奈子さん。前回はこのお二人に、うがい・手洗いなどの習慣に加え、睡眠や食事についての工夫を伺いしました。(前回記事・CAさんに聞く健康習慣「常に待機、すぐに飛べます」

 今回は、健康管理術の続編として、お二人が実践しているストレッチをご紹介いただきましょう。

 「CAの仕事は、機内食やドリンクをサービスしたり重い荷物を運んだりと、体力を使います。だからこそ、乗務前にストレッチをするのはもちろんですが、フライト中、仕事の合間にもできるだけ体のケアをしているんですよ」と、上松さん。

 そこで、CAさんたちが機内などで実際に行っているストレッチを教えていただきました。「限られたスペースでも簡単にできるストレッチは、あらゆる職種の方々に応用可能。立ち仕事の人はもちろん、デスクワーカーにもおすすめですよ」と大屋さん。

 飛行機に乗ったときはもちろん、ぜひ、お仕事の合間にも挑戦してみましょう!

【1】太ももストレッチ

 太ももの疲れを緩めるストレッチです。

 まずは太ももの前側、その後に太ももの後側を伸ばします。どの部分の筋肉が伸びているのかを意識しながら行いましょう。いずれも、ゆっくりと呼吸をしながら体を動かすのがポイントです。

太もも前のストレッチ。足首を持ってお尻に引き寄せます
太もも前のストレッチ。足首を持ってお尻に引き寄せます

 太もも前のストレッチは、脚をそろえて立ち、背筋を伸ばします。右手は机などの台に置き、左手では左足首を持ってお尻に引き寄せます。このとき、おなかを締めて、腰が反らないようにします。左右逆も同様に行いましょう。