いつも快適な空の旅をサポートしてくれる客室乗務員(キャビンアテンダント・以下CA)さん。世界中の空を飛び回りながらお仕事をする彼女たちは、知性や品性に加え、健康的な体の持ち主です。
 どんなときにも笑顔を絶やさず颯爽(さっそう)と働くCAさんたちに、お仕事や生活で役立つさまざまなノウハウを教えていただくこの企画。今回は、健康管理術についてお伺いしました。

どんなときにも笑顔で元気で気配り上手。その秘密とは?

 CAさんたちの健康管理術が知りたい!

 そんなリクエストに応えてくれるのは、日本航空の上松可奈子さんと大屋明子さん。お二人とも10年ほどのキャリアがあり、国内線・国際線ともに乗務経験を積んできたエキスパートです。

笑顔が美しい上松可奈子さん(写真左、31歳)と大屋明子さん(写真右、33歳)
笑顔が美しい上松可奈子さん(写真左、31歳)と大屋明子さん(写真右、33歳)

 気圧の変化や乾燥した空気といった飛行機内ならではの特殊な環境。さらには、不規則なフライトスケジュールや時差などに対応しながら、しっかりとパフォーマンスを発揮する。CAさんのお仕事はハイレベルです。

 しかも、世界中の空を行き交う彼女たちは、「ちょっと体調が悪い……」といった理由でフライトを休むことのないよう、とっておきのメンテナンスによって心と体を整えているに違いありません。

 早速、お話を伺ってみましょう!

CAさんが1日10回行っている健康習慣って?

 「健康のための習慣があれば教えてください」。

 そんな質問に対し、「まずは、うがいと手洗いですね」と優しくほほ笑む大屋さん。思いの外、地道で基本的なメソッドが挙がり、なんだか肩透かしを食らったような気持ちに。

 しかし、お話を伺ううちに納得。CAさん流のうがい&手洗いは、地上だけで生活する私たちの認識とはひと味違います。何が違うかといえば、ひとえにその回数と入念さ。

 「私の場合は、起床後にまず1回目のうがいと手洗いをします。さらに、出社してから2回目、フライト中は最低3~4回。飛行機を降りた後も、ホテルなどで必ず行いますから、1日あたり10回くらいは繰り返しているのかもしれませんね」(大屋さん)。

「うがい・手洗いの回数を数えたのは初めてです。機会さえあればするように習慣付けているので、結構多いですね」と大屋さん
「うがい・手洗いの回数を数えたのは初めてです。機会さえあればするように習慣付けているので、結構多いですね」と大屋さん