過去5回にわたってお届けした「もしもドラえもんの女性キャラが現代のキャリアウーマンだったら」には、おかげさまでたくさんの反響をいただきました。読者アンケートにて、本連載に寄せられたコメントや体験談は実に800通近く! そこで今回は、「しずか・ジャイ子・ドラミ―あなたは誰タイプ? 診断表」でそれぞれの診断が下った皆さまからの声を、厳選してご紹介しましょう。

*いただいたアンケートは、文章を適宜編集・抜粋して掲載しました

「しずかタイプ」と診断された読者のエピソード

穏やかな生活を送っている人が多かった、しずかタイプ イラスト/田中小百合
穏やかな生活を送っている人が多かった、しずかタイプ イラスト/田中小百合

*しずかタイプについて詳しく解説した記事はこちら → 「なぜのび太を選んだのか? しずか流のサバイブ術とは

 古典的な愛され女子である「しずかタイプ」と診断された方のコメントの多くからは、素直で、邪気がなく、「野望や一芸はないけど、特に困っていない」様子がひしひしと伝わってきました。ごくナチュラルに「愛され系」を自認していたり、パートナーや配偶者のサポート役であることを前向きに捉えている方の多いこと、多いこと。実に健やかです。

 学生時代それなりにモテて、そこそこ成績も良かった。お風呂も大好き。(28歳、不動産、秘書、独身)

 夢見女子でいたい。必要とされ、愛されたいとも思うけど、これは願望かな(笑)。(32歳、製造、一般事務、既婚/子どもあり)

 そこそこにしかできず、突出した魅力もないけど、立ち位置は自覚できている。(34歳、一般事務、独身)

 既婚未婚問わず、総じて穏やかな生活を送っているように見受けられましたが、一方で、かまってちゃん度の高さもしずかタイプの特徴です。

 パートナーに愛されてないと不安で仕方ない。(35歳、製造、技術職、既婚/子どもあり)*同様意見多数

 そんななか、しずかタイプは特に同性から風当たりが強いという側面も無視できません。実際、しずかタイプのモテ気質、かまってちゃん気質、サポート役気質を揶揄する女性や、「しずかは男にこびていて嫌い」とはっきり言い切る女性が、筆者の周囲にも少なくないのです。しかし、「男子に人気はなかったものの、私はしずかちゃんタイプでした」という以下の方の声は、実に心に染みます。

 私は夫や家族の世話が好きで、仕事も上司のサブ的な仕事が好きです。面接でそれを言ったら、「あなた自身には何もないんですねー」とばかにされ、傷ついたことがあります。

 人のフォローや手伝いだって、立派な才能、特技だと思っています。が、面接では個性がない、主張がない、自我がないと映るんですね。ですから光浦靖子さんの「(しずかには)突出したところがない」(*)はちょっとグサリときます。

 ただ裏を返せば、しずかタイプには万人受けしやすいとっつきやすさがありますので、そこは個性的な方にはない長所のはずです。その長所に対する羨ましさもあって、個性的な方から「個性がない、自分がない」と言われてしまうのでしょう。でも、そんなに個性的な人だらけだったら、世の中すごいことになると思います……。(43歳、主婦〈過去は経理事務〉、既婚/子供なし)

 「すごいこと」が何なのかは、推して知るべし。確かに、筆者の私としても、世の中の女性がジャイ子タイプとドラミタイプだけだったら……厳しいです、はい。