こんにちは。ライターの大宮冬洋です。ここは都内の某外資系ホテル。広告制作会社のディレクターをしている鈴木明美さん(仮名、37歳)とアフタヌーンティーをしながらおしゃべりしています。

 高速かつ分かりやすく話し、明るく元気な印象の明美さん(前回記事・「イケメンと結婚して専業主婦になるのが夢」)。しかし、「昨年は婚活ですごく苦しかった」そうです。このインタビューを受けるにあたり、本連載の過去記事をすべて読み、共感のあまり涙が出てしまったとのこと。現状を伺う前に、社会人になってから2番目の恋人である康平さん(仮名)となぜ1年で別れてしまったのかを確認させてください。

 「仕事ができる人だったし、私の知らないすてきな大人の世界を教えてくれました。でも、前の彼氏と比べると優しくありません。会っているときはスマートだけど、常に向こうのペースに合わせなければなりませんでした。『今日、泊まりに行ってもいい?』と聞いても断られることがあり、私のワガママを100%は受け止めてもらえなかったんです」

 明美さんは自らも「末っ子気質」と認める通り、恋人には甘えて頼りたいと思っています。さすがにすべてが自分の思い通りにいくとは思っていませんが、お泊まりを断るならばすごく残念がって次回はプレゼントを用意して機嫌をとってくれる、ぐらいの対応は求めたいのでしょう。

 それでも明美さんは我慢をしました。当時28歳。責任のある立場で働いてきた経験が明美さんを成長させていたのです。しかし、どうしても受け入れられない出来事がありました。