日経ウーマンオンラインの人気連載「お見合いおじさんは見た!」「38歳からの、大人の恋愛論」を手掛けたライター・大宮冬洋さんの恋愛ルポ。キャリア女性にスポットを当て、仕事と恋愛について書き綴ります。今回は、40歳の化粧品メーカー勤務の女性を取り上げます。

 こんにちは。ライターの大宮です。いろんな人に会って「ぶっちゃけ話」を聞き、自分の感想も交えて文章にするのが僕の仕事です。企画の趣旨に沿った適切なインタビュー相手を確保することが仕事の苦労の半分ぐらいを占めています。

 この連載の場合は、都会で一人暮らしができる程度に稼いでいる30代半ばから40代半ばの独身女性で、恋愛事情をあまり隠さずに語ってくれること、が条件です。

 この条件に当てはまれば誰でもいいわけではありません。僕は相手に悪感情を持つと、それがそのまま文章に出てしまう傾向があります。よく言えば正直、悪く言えば未熟なのです。

 だから、一緒に飲んでいて楽しいと思える女性でなければなりません。すなわち、率直で知的で気遣いのできるすてきな女性、ですね。こんな風にぜいたくを言っていると、自分で自分の首を絞めるだけなのですが……。

 今回、東京・西荻窪のアジア料理店「ぷあん」で会っているのは、大手メーカーで正社員として働いている片桐圭子さん(仮名、43歳)です(前回記事は仕事に厳しい私だから、仕事ができない男性はNG)。オシャレな美人で、ときどき僕のことも褒めてくれる気遣い上手。飲みの席では明るくてちょっと色っぽい話もできますが、仕事になると自分にも他人にも厳しくなるそうです。まさにこの連載にぴったりの「キャリア女子」ですよね。

 圭子さんは2年ほど前から、ネット婚活サービスを使って複数の男性と会っています。自分よりも仕事ができない男性には恋愛感情を持ちにくい、という理由から年収800万円以上の男性を優先してデートしているとのこと。