あなたは大丈夫? まずは瞳の状態をチェック
瞳の健康のためのファーストステップは、まずは今の瞳の状態を知ることです。高さんは「疲れ目と眼精疲労」の状態が分かるチェックリストを用意してくれました。
□ 最近、肩凝りや頭痛に悩んでいる
□ 目が疲れ、視界がぼやける
□ 目が痛い
□ 睡眠を十分に取っても、目の疲れが残る
□ スマホの操作後、遠くを見るとぼやける
来場者参加型のアンケートでは、「一つでも当てはまる」人が会場の96%を占める結果となり、高さんも思わず驚きの表情。たった一つでも当てはまる症状がある人は、疲れ目または眼精疲労の可能性が高いのだそうです。遼河さんも、「目が疲れて頭痛がするとか、リビングのソファでテレビを見ていて、パッと時計を見るとぼやけて見えなかったりとか、ほとんど当てはまっていました」と日常を振り返ります。
疲れ目は休息すれば回復するけれど、眼精疲労は休息しても疲れが残り、全身にも不調が表れてしまうのだとか。高さんによると眼精疲労は見た目の印象にも大きく関わっていて、「分かりやすい例としては目元のクマ。さらに体の筋肉も凝り固まって姿勢が悪くなったりと、印象に悪影響を及ぼしてしまいます」と、専門医としての見解を語ります。
瞳が乾くと心も乾く? 幸福感に影響するドライアイ
さらに気を付けたいのが、パソコンやスマホへの接触時間が長い人ほどつらい症状が出やすい「ドライアイ」です。国内患者は2000万人以上といわれており、オフィスワーカーの約60%がドライアイであるとの調査結果もあるのだとか。ここでも高さんが用意したチェックリストを見ていきましょう。
□ 目がショボショボ、ゴロゴロする
□ 目が重たいと感じることが多い
□ 目が乾いた感じがする
□ ものがかすんで見える
□ 目が疲れやすい
来場者アンケートの結果は、「一つでも当てはまる」人が95%と、ここでも目の乾きに悩む女性が想像以上に多いことが判明。ドライアイのリスクファクターとして、女性、コンタクトレンズ装用、長時間にわたるPCなどのディスプレイを使用した作業、アジア人、低湿度の環境などが知られており、まさに日本の働く女性たちはドライアイのリスクにさらされているといえます。
また、「ある調査結果では、ドライアイになることで生活の質が低下するといわれています。労働生産性・幸福度・睡眠の質、いずれも低下するとの結果が出ているんです」と高さん。それを聞いた遼河さんは、「まさに、瞳が乾くと心も乾く、ということですね……」と驚きを隠せませんでした。