5月20日(土)・21日(日)に開催された「WOMAN EXPO TOKYO 2017」。21日には「今こそ伝えたい働き女子が輝くためのホルモン力 ~女性ホルモンの働きとエクオール~」と題して、イーク表参道 副院長 高尾美穂さんによる講演が行われました。

 働き女子にとって、女性ホルモンによる体調の変動は気になるところ。高尾さんは婦人科の医師として、女性の体に多い悩みと、その対策について紹介してくれました。

生理前後に悩みがある女性は多い

イーク表参道 副院長 高尾美穂さん

 生理について匿名で約2万人の女性にアンケートを取ったところ、約6割の女性が何かしらの悩みを持っていると答えたそうです。高尾さんのもとへ外来に来る女性で一番多い悩みは生理不順、その他には生理中や生理前後がつらいといった月経随伴症状だそう。

 高尾さんはまず、女性の体の仕組みについての解説を始めました。「子宮というのはどれくらいのサイズだと思いますか? 『こぶしくらい』と答えてくださる方が結構いるのですが、正しくはニワトリの卵くらいの大きさです。ただ、子どもの頃の小さなサイズから、エストロゲンという女性ホルモンが卵巣から分泌されることで、成熟した子宮に育つのです」

 このエストロゲンは、「女性らしさのためのホルモン」だといいます。お肌の艶やかさを支える保水力やコラーゲンと関連があり、髪の毛の状態にも影響があるとのこと。美容以外にも、コレステロールの増加を抑えたり、血管の弾力性や骨の強さを保ったりする役割があるそうです。

 また、このエストロゲンは、「排卵を起こす」ことに大きな影響を及ぼします。エストロゲンがピークを迎えた後に排卵が起き、排卵後は卵巣から妊娠を継続させるためのホルモン(プロゲステロン)が出るそう。プロゲステロンには体に水分をため込む働きがあり、むくみを引き起こすほか、体温を上げる作用もあるとのこと。そして、プロゲステロンが分泌されてから10日目くらいで、体が妊娠していないと気付いたときに、生理として子宮内膜を体の外に手放す仕組みになっているのだそうです。

 「生理が始まってから次の生理の前の日までを1サイクルといいますが、25日~38日に1回のサイクルで来る生理は正常です。先月は28日、その前は32日、その前は35日、その前は30日だとしても、生理不順には入りません」(高尾さん)

 この生理周期とホルモンの状況を把握するために便利なのが、「基礎体温を記録すること」だと高尾さん。排卵されてプロゲステロンが出ることで高温期が生じるため、基礎体温を計測し、記録することで排卵があったということが確かめられ、その後出血が始まるタイミングが分かるからだそうです。