5月21日、東京ミッドタウンで、「日経WOMAN Networkingフォーラム2016」が開かれた。今回は、自分らしく輝きたい女性のための「キャリアトラック」とリーダーとして活躍する女性のための「プレミアトラック」の2つに分かれて講演を開催。参加者たちは充実した時間を過ごした。

 午後からのスタートとなった今回のネットワーキングフォーラム。キャリアトラックでは、日経ウーマンオンライン編集長の常陸佐矢佳が「女性が働き続けるために、何が必要なのかをしっかり学んでいただきたいと思います」と挨拶。プレミアトラックでは日経WOMAN編集長の安原ゆかりが「今日は、きっと宝石のような言葉がたくさん聞けると思います」とそれぞれエールを送り、フォーラムが始まった。

2つのトラックで始まった充実のフォーラム

 キャリアトラックの講演のトップバッターは、ニュースキャスターの安藤優子さん。自身の経験から「想像する力と自分を育てる力が大事」と語った。

 続いては、ラグビー日本代表のメンタルコーチを務めた荒木香織さん。五郎丸選手のルーティーン誕生の背景や、メンタル面で女性に必要な力を教えてくれた。

 ティータイムをはさんで、3番目の登壇者は、ボイス・スピーチデザイナーの魚住りえさん。「声もトレーニングで変えられる」と話し、方法を伝授。会場には“ボイストレーニング”する女性たちの声が響きわたった。

 最後は、プロノバ代表取締役社長の岡島悦子さん。嫌われたくない病やキャリア迷子病などを「妙齢女性の10大疾病」と呼び、そうした“病気”にかからないための方法を、ユーモアを交えながら語った。

 一方、プレミアトラックの講演では、「ミスターダイバーシティ」の異名をもつ松本晃さんが最初に登壇。「会社は魅力的な人をつくるところ。その魅力的な人が結果を出す」と話し、「魅力的な人に男も女も国籍も関係ない」と、リーダーとして活躍する女性たちにエールを送る。

 続いては、ライフネット生命保険の岩瀬大輔さん。自身の経歴を話しながら、「予想していないことがきた時に、逃げるのではなく柔軟に対応することが大事」とアドバイスする。

 ティータイム後の講演では、まず、プロノバの岡島悦子さんが登場。「従来の旗振り型ではなく、生きのよい“天才”を背後から指揮する“羊飼い型リーダー”になろう」と提案する。

 最後は資生堂顧問の関根近子さん。「“くれない族”に自己成長なし。できるかできないかは考えず、とにかくやってみよう」と“後輩たち”の背中を押す。