自己流ケアは間違いだらけ!?

 思い当たるフシがありすぎて震えていると、曽山さんからまたしても衝撃の発言が……!

 「たるみを意識するとまずはスキンケアを念入りにされるかと思いますが、どんなに高い美容液を使っても、たるみは絶対に治りません。こうしたケアは表面的なものであり、たるみの原因である支持組織へアプローチができないのです」

 また美容に詳しい人でも間違ったケアをしている人がかなり多いとのこと。その一例として、かっさや美容ローラーを使った自己流のマッサージが挙げられました。

 「マッサージは気持ちいいものですが、自己流で行う強いマッサージは絶対にNG。こすることは肌への負担が非常に大きく、たるみの原因にもなり、後戻りできなくなってしまうのです」

 な、なんと……。テレビを見ながら延々ゴロゴロと美容ローラーを当てている、なんて人も多いのでは。またシートマスクの長時間使用や洗いすぎも乾燥の原因になるので、絶対にNGとのこと!

正しいたるみケアに必要なこと

 そして最後に曽山さんは、正しいたるみケアに必要な三つのことを教えてくれました。

 「自分の状態を把握すること、自分に合ったケアを探すこと、プロの力を借りること、この3点がなにより、たるみ対策には重要です」

 一人ひとりたるみの原因も症状も異なるので、まずは自分の状態を知ることから始めましょう。そうすることによって、間違ったケアや余計な出費も抑えられるはず。そのうえで、ライフスタイルや好み、予算に合ったケアを探してみてください。その際はぜひ“続けられる”ケアを見つけていただきたいと思います。

 そして最後に、美容皮膚科を利用してみてください。初回のカウンセリングは無料というクリニックも多いので、プロの力をもっと借りてみてくださいね」

 プロのサポートとセルフケアのバランスは「5:5」がベストで、どっちが多いから良いということではないそう。とにかくどちらも“継続すること”が大切なので、無理なく楽しみながらできる方法を探すことが重要ということでした。

 また、今はホームケアでも続けることでプロのケアに匹敵するほどの優秀な美顔器や化粧品があるとのことです。

 美容皮膚科ではカウンセリングと問診のうえで、症状や生活環境、要望に合わせた対処法を提案してくれるそうなので、これを機にぜひ気軽にプロの力を借りてみてはいかがでしょうか。

文/小泉なつみ 写真/清水知恵子