起業家の奥田浩美さんが提案する、「会社を辞めないという選択」。会社に所属しているほうが、様々な人とつながりやすく、より大きく社会を変えられる可能性を秘めていると奥田さんは言います。あなたの強みを会社で生かすには? 会社を“使って”自分の夢をかなえるには? 書籍『会社を辞めないという選択―会社員として戦略的に生きていく』の中から、仕事が好きになれる働き方を提案してきた本連載もいよいよ最終回。最後に送られる奥田さんからのメッセージとは?

どんな選択でも、能動的であれ

(C)PIXTA
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 『会社を辞めないという選択』という本を出版したと周囲に言ったら、「でも奥田さん、2回ほど会社辞めていますよね!」と言われました。そこで、この連載の最終回では、私がこのタイトルにした理由をお伝えしようと思います。

 人生は多くの選択の連続です。変化のスピードが速く、いまや終身雇用が一般的ではない時代が来ようとしています。私もそれぞれの時代によって「会社を辞めない選択」、「会社を辞める選択」、「会社を興す選択」、「会社に縛られない選択」など、多くの選択をしてきました。これからは、そのどれにも当てはまらない選択をしなければならないこともあるかもしれません。

 私の経験から言えることですが、そのとき置かれている自分が“能動的に選択”したものであれば、その選択の蓄積によって結果的には必ずそれが“人生にとって正しいものになる”ということです。“能動的に選択”するということは常に自分が最大限できることを洗い出し、その瞬間に一番良い自分を選んでいるはずだからです。