そんなピンチをどう乗り切る?

 こんなどうしようもない状況のときは、まず誰かが会場に出て行き、お客様に事情を説明するしかありません。本来なら主催者がその役目を負うべきですが、主催側の誰もが逃げ腰であれば、運営を任されている私がお客様の前で謝る場合もあります。

 恥ずかしながら、突然空いてしまったプログラムを埋められずに、謝罪をした上で、急いでコーヒーとお菓子を手配して、お茶の時間にしてしまったこともありました。

 もちろん、それで解決できているとは言えません。しかしイベントでは、こうした当日に予想もつかないトラブルに見舞われることが時々あるわけです。こんなピンチをどう切り抜けるのかというと、もちろん経験値をフル活用もしますが、たいていは周囲の人に助けられてきました。今できる最良の解決策を取ろうと奔走していると、いろいろと協力してくれる人が出てくるものです。今振り返ってみても、私が見舞われたピンチのうちの90%は、自分だけの力ではなく人に助けられて乗り越えることができました。

 イベントに限らず、どんな仕事にも深刻なトラブルはつきものだと思います。そして、そこを切り抜けるためのカギは、「人」に違いありません。