人脈を広げるその先に

 近頃、大企業とベンチャー企業との朝の交流会が頻繁に行われるようになりました。始業前の朝会なのですが、これも仲間作りの一環です。ひと頃の、名刺だけが飛び交い、人脈を広げようとする異業種交流会とは違って、足りないところを補足し合おうというマインドがあるところが最近の交流会の特徴です。これは「オープンイノベーション」と呼ばれ、新しいビジネスモデルを共に作っていける協業者をお互いに探すイメージです。

 朝のひとときで、その人なり、その事業なりが何の役に立つかなんて、会った瞬間にわかるはずもありませんが、それでも協業できることはないか?という視点でつながりを作っておけば、いつか役立つこともある。そういう姿勢で交流を持つことだけでも、今の時代、大きな意味があります。

 つまりそうやって社内にも社外にも数多くの仲間を作っておけば、いざ何かを成し遂げようとあなたが思い立ったとき、必ず力になります。チーム作りとは、目の前の仕事にすぐに取り組むだけの暫定チームとは違って、今日の仕事にも、3年後の仕事にもあなたの力になる、本当のチームを作ることなのです。

<次回に続きます>

文/成田真理 写真/PIXTA


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