(3)仲間をつくる

 仲間と情報交換できる場に足を運んでみるのもいいかもしれません。

 例えば、私は投信ブロガーのrennyさん、「投資信託事情」の発行人・編集長の島田知保さんと一緒に「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ(東京)」という会の幹事をしています(※)。投資信託などにコツコツと継続的に投資し資産形成を目指す個人投資家さんの懇親の場を設けようという目的で2010年6月から月に1回開催しています。

投資の話を率直にできる相手がいると続けやすいです (C)PIXTA
投資の話を率直にできる相手がいると続けやすいです (C)PIXTA

 リーマンショックのときもそうですが、せっかくコツコツ投資を始めたのに、不安になって投資をやめてしまう人を目にし、「そんなときに仲間と語り合える場があったらいいな」と思ったことも会を始めた背景にあります。今では北は札幌から南は沖縄まで、全国各地の有志の皆さんが同じ趣旨のイベントを開催してくれています。

 他にも投資家同士の交流会はありますので、近くで開催されているものに参加してもいいでしょう。

投資は将来の自分へのプレゼント

 投資教育家で、I-O ウェルス・アドバイザーズ代表取締役の岡本和久さんは、「今の自分が将来の自分を支える」とよくおっしゃいます。つまり、働いて稼いでいる「今」の自分から、リタイアした後に収入が限られる「将来」の自分に対してお金を渡していくというイメージです。私も、そう思います。お金を育てていくことは今の自分から将来の自分へのプレゼントであり、将来の選択肢を増やすことにもつながります。極めて未来志向の行為なのです。

 もっとも、お金はあくまでも手段です。幸せの尺度にはなりません。けれど、早めに資産形成を行うことで、お金に振り回されず、どんな人たちと、どこで、どのように暮らしていくか、働きたいか――を考えるときに「選択肢」が増え、「自由度」が増すことには意味があります。

 ぜひ、少額からでいいので、コツコツ投資を始めて、そして、続けていってください。

【参考】 Facebook「コツコツ投資家がコツコツ集まるファンページ」(幹事は全員ボランティア)

文/竹川美奈子 写真/PIXTA