資産形成の中核には投資信託を活用しようというお話をしてきましたが、今回は投資信託の買い方について考えていきましょう。

仕事に趣味に忙しい女性こそ「積立投資」を活用しよう

 投資信託は「○円分買う」というように一括で購入することもできますが、毎月一定の金額を銀行口座や証券口座から自動的に引き落として買い付けていくこともできます。

 つまり、「積み立て」方式で購入していくことができます。仕事や家事で忙しかったり、趣味を楽しんだりしていると、「投資信託をいちいち買う時間がない」という話も聞きます。しかし、「積み立て」というシステムを使えば、忙しい女性もそれほど手間をかけずに続けることができるのです。

毎月決まった金額を自動で引き落としてくれる「積み立て」方式なら、投資信託も始めやすい (C)PIXTA
毎月決まった金額を自動で引き落としてくれる「積み立て」方式なら、投資信託も始めやすい (C)PIXTA

 積立投資のメリットは3つあります。

(1)少額から始められる

 投資信託は「1万円以上1円単位」で金額を指定して購入するのが一般的ですが、最近はネット証券を中心に最低購入金額の引き下げが進んでいます。

 積み立てについても、1商品100円とする証券会社も出てきました。例えば、楽天証券とSBI証券が2017年5月、松井証券と岡三オンライン証券が6月、マネックス証券は7月から最低積立金額を100円に引き下げています。中でも、楽天証券とSBI証券は取り扱うほぼすべての投信が100円から積み立てできます。積立投資用に、ネット証券に一つ口座を開設してもいいですね。

 その他、銀行のインターネットバンキングでも1000円から積み立てられるところが増えてきました。「ネット証券に口座を開設するのが面倒」「株式投資などはせずに、投信の積み立てだけでいい」という人は、こちらも選択肢として検討しましょう。

 もちろん、毎月100円だけ投資信託を購入していっても資産形成にはなりませんが、少なくとも心理的なハードルは下がります。少ない金額からスタートして徐々に積立金額を増やしてもいいですし、この機会に数百円でも数千円でもムダな支出を洗い出して積立投資に充てましょう。