同じ指数に連動する商品の中からどれを選ぶ?

 「TOPIX」や「MSCI-KOKUSAIインデックス」に連動するファンドが選択肢であることはお伝えしました。これだけでも買うべきファンドは絞れますが、それでも同じ指数に連動する投信、例えば、「MSCI-KOKUSAIインデックス」に連動するインデックスファンドにはたくさんの商品があります。

 選ぶ際には次の3つのポイントを確認しましょう。最近は低コストな商品が増えていますが、やや乱立気味になってきていて、残高が増えずに途中で運用が終わってしまった(繰上償還といいます)商品もあります。これから皆さんが長期で資産形成をしていくことを考えると、継続性は大切なポイントです。

【選ぶポイント】
●手数料:購入時手数料が無料で、運用管理費用(信託報酬)が安い
●継続性:純資産総額が安定的に伸びている
●指数とのかい離:指数となるべくぴったり連動して動いている

 さきほど紹介した二つの方法に当てはめて考えてみましょう。

(1)TOPIX+MSCI-KOKUSAIインデックス+MSCIエマージング・マーケット・インデックス
 (1)の方法で投資を行うには、例えば、アセットマネジメントOneが運用する「たわらノーロード」や、ニッセイアセットマネジメントが運用する「購入・換金手数料なし」シリーズ(新興国株の取り扱いはない)、三井住友アセットマネジメントの DC年金シリーズなどが候補になります。

(2)TOPIX+MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)
 (2)では、先進国株のインデックスファンドに比べると商品はそう多くありませんが、例えば、「三井住友・DC全海外株式インデックスファンド」(三井住友アセットマネジメント)や「eMAXIS全世界株式インデックス」(三菱UFJ国際投信)などを活用すると、先進国株と新興国株にまとめて投資することが可能です。

 まずは、世界の株式のパッケージを持つということを意識して、インデックスファンドにはどのような商品があるのかを、投信を運用する会社(アセットマネジメントOneやニッセイアセットマネジメント、三井住友アセットマネジメントなど)のホームページなどで確認してみてはいかがでしょうか。

文/竹川美奈子 写真/PIXTA