1年に1度、わが家のお金の健康度チェックをすると、いろいろなことが見えてきます。ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さんがおすすめするお金の健康チェックシートとは?

記録することで意識が変わる

 皆さんは、以前はやった「レコーディング・ダイエット」というのを聞いたことがありますか? これは2007年に岡田斗司夫氏が著書「いつまでもデブと思うなよ」(新潮社)で紹介したダイエット法で、毎日食べたものやエネルギー量などを記録するという方法です。

まずは「記録」し、現状を把握することが大切です(C)PIXTA
まずは「記録」し、現状を把握することが大切です(C)PIXTA

 別に、食べたものや体重を書いたからといって痩せるわけではありませんが、「今日は食べ過ぎたなぁ」と反省したり、「食事のバランスが悪かったな」と意識したりすることで、食生活の改善につながり、その結果、痩せるということなのでしょう。

 この「記録する」という方法はお金についても有効です。といっても、レコーディング・ダイエットのように、日々使ったお金を記録する必要はありません。会社は1年に1度、決算のときに、現時点で資産や負債がいくらあるか、売り上げや最終的な利益がどのくらいになったかを発表しますよね。個人(家庭)も同じように、1年1度、お金の健康度をチェックすればいいのです。