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「専業主婦は2億円損をする」が響いた女性と男性たち(3/3)

2018年6月6日

「好きで専業主婦になったわけじゃない」「実は妻に働いてもらいたい」

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夫婦共働きは老後不安解消の切り札?

――長年、妻に専業主婦をやってもらい、家事や育児を押し付けてきた男性たちもいるようですが、今さら働いてほしいというのは虫が良すぎる気が……。

 それはそうですよ。「定年後に経済的不安を抱える50代の男性が今からできることはありますか?」と聞かれたので、「これまでの自分の生き方は間違っていた」と正直に認めて、平身低頭して謝って、奥さんと一緒に働けばいいんじゃないですか、と答えました。当然、今まで妻任せだった家事は、すべて共同でやる覚悟が必要ですが。

妻が働きに出るには、夫たちの覚悟だって必要だ 画像はイメージ(C)PIXTA

 今、「格差社会」が問題になっていますが、10年後、20年後の格差社会は、「夫が定年まで働いて貯めたお金と乏しい年金で暮らす老後」か「生涯現役で働き続ける共働き世帯の老後」の、どちらを選ぶかの差になってきます。60歳以降も夫婦で働くのなら、その分の収入が積み上がっていくわけですから、貯金を取り崩してかつかつの生活をする人との経済格差はどんどん開いていきます。近い将来、私たちはこの残酷な事実を嫌でも目にすることになるでしょう。

文/井上佐保子 写真/PIXTA

この人に聞きました
橘玲(たちばな・あきら)さん
「専業主婦は2億円損をする」(マガジンハウス)著者。作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。編集者を経て、2002年国際金融小説「マネーロンダリング」(幻冬舎文庫)でデビュー。小説、評論、投資術など、幅広い分野で活躍。自身は共働きで子育て経験あり。「言ってはいけない 残酷過ぎる真実」(新潮新書)は45万部を超え、新書大賞2017を受賞。

【参照】
厚生労働省「若者の意識に関する調査」

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