同じ職場で働く男性社員と共存し、上手にコミュニケーションを取るためのヒントをお届けします。会社でのお付き合いにおけるマナー美人を目指しましょう。今回は、上司とコミュニケーションを取りたい女性社員が思わず「粗探し」をしてしまったというお話。
Q.上司の持ち物がかわいいことに触れてもよいものでしょうか。
A.問題ないが、相手のいるビジネスの場であれば話は別
この質問だけですとよく分からないのですが、まずいかまずくないか、という側面から言えば、ほとんど問題にはならないでしょう。でも、上司がどんな私物を使っていようと貴女にはあまり関係なく、伝えるタイミングを間違えると、「余計なお世話」というような気がします。
ただし、仕事に支障が出るような場面では話は別。例えば、大切な取引先と名刺交換をするようなときに、キャラクターの付いたビニール製のチープな名刺入れを使っているようであれば、指摘することは適切かな、とは思います。
同様に、ハンカチが取引先の方に見られる状況であれば、ちょっと違います。細かいことですが、それだけで「TPOを判断できない人なのでは?」といぶかしがられるかもしれませんから。ビジネスの場では、相応しい服装や持ち物で臨む方が、相手に余計なことを邪推されなくて済みます。
その場の雰囲気や会話の流れを考えて
かわいいハンカチを、相手のいるビジネスの場で出すのでなければ、あえて言うことではないかもしれませんね。「褒めることは良いこと」というのは、思い込み。
例えば、素敵な服装をしている女性に「今日はデート?」と男性が聞くのはセクハラにもあたるとこともありますよね。もちろん、「かわいいハンカチですね」と言うのがセクハラに当たるとまで言いませんが、放っておけばいいこと。何か事情があっても、他者に説明するのが面倒なこともあります。
とはいえ、その場の雰囲気や会話の流れでは、上司にとってうれしいことかもしれません。例えば、娘さんからのプレゼントとか。そうだとしたら、きっと突っ込まれても嫌な気持ちはしないでしょう。いや、むしろ愛娘の話ができてうれしいのかも。
微笑ましい家族事情が垣間見えていたり、普段からお互いに軽口を叩いたりするようなら、話を振ってもOKでしょう。もし、話したければ「かわいいハンカチですね」と水を向けただけで自分から話してくれるでしょう。そうなったら話を進めればいいだけ。