同じ職場で働く男性社員と共存し、上手にコミュニケーションを取るためのヒントをお届けします。会社でのお付き合いにおけるマナー美人を目指しましょう。今回は、取引先の接待に、若手社員を動員したことに対する是非について。

Q.接待の「華」としてイケメン社員を動員させましたが……

 私が所属する営業部には、イケメン若手社員がいて、その社員は、取引先の女性管理職に気に入られています。
 取引先との接待の席に先日呼びました。あまり若手を接待メンバーに入れることはないのですが、次回も動員させようと考えています。おいしいものが食べられる機会なので喜ぶだろうと連れ出すのですが、その男性社員はあまりうれしそうではないのです……。
 接待は営業ツールとして欠かせないものなので我慢してもらわないと、とは思いますが、やや気になるので、藤村さんに相談してみました。動員させるのは、よくないことでしょうか?
(35歳・営業)

(c)PIXTA
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A.あくまでも「業務の一環」で。若いからといって軽く扱わないで

 少し前なら、男女逆の立場での話をよく聞きましたが、もうすっかり時代は変わったのですね。個人的にそんなに悪いことではないと思っています。今でも、褒められたことではありませんが、接待に女性を同伴させることも頻繁にありますから。

 別にこんなところで男女同権だから、と言っているわけではありませんよ。会社として円滑に進めたいからこその接待の人選です。そのことを事前にきちんと説明をしておけば、さほど問題はないだろう、と思います。ただ、貴女が「若いから、普段おいしいものにありついていないだろう。だから接待要員になっても迷惑しないはず」などと思っているようでは、NGです。

 確かに接待で使う飲食店は、日常的に利用するところとは違うかもしれません。若いうちにそういう場所へ行く経験を積んでおくことも大切です。

 しかし、いわゆる上から目線で「若いやつにご馳走してやる」という勘違いはいけません。それ、経費ですから。貴女のポケットマネーじゃないんです。あくまでも、先方に満足してもらい、今後の関係をよくするための方法。その辺りのことを、貴女も、イケメン君も理解した上で出席することが必要だと思います。