同じ職場で働く男性社員と共存し、上手にコミュニケーションを取るためのヒントをお届けします。会社でのお付き合いにおけるマナー美人を目指しましょう。今回は、爪を自席で切る男性社員にどのように不快感を伝えればよいかのお話です。
Q.会社で爪を切る男性がいて、不快です
机の引き出しに「マイ爪切り」が常備されていて、なにやら煮詰まったときなのか、決まった曜日・時間に切るのか、よく分かりませんが、おもむろに爪切りを取り出し、爪をパチンパチンと切っています。爪が飛ぶのが不快ですし、音も気になります。
この困った“習慣”、どうにかならないものでしょうか。やめてもらえる方法はありますか。
A.「不快」とアピールしつつ、優しい言葉で注意
これ、不快ですよね。実はボクも同じ経験をしたことがあります。デスクで爪を切る人。たしかに出版社という慌ただしく、常識があってないような現場でしたし、まだ前時代的に徹夜自慢、風呂に入らない自慢をするような輩が多くて、当時はそんなものかと思っていました。でも、さすがに自分では爪切りを自席でしませんでしたね。相談者の貴女が心情として「気持ち悪い」と思うのは当然ですし、衛生的にもよいとは決して言えません。
この手の人は、新幹線で靴を脱いでしまうような人たちと同類で、公共の場で爪を切って嫌がらせをしてやろうという悪意があるわけではありません。彼らは「え、何が悪いの?」と指摘されてもまるで分からず、「普通、これくらい気にしないでしょ」という気持ちなのです。 前回の記事(「フケ付いてます、鼻毛出てます」の傷つけない伝え方)で取り上げたフケの場合もそうですが、下手に注意すると「そんなことで不快になるなんて」と反対に言われてしまうこともあります。
ここで、話は少し変わります。以前、ボクの職場には自席でマニキュアを落とす女性もいました。剥げかけた爪がみっともないということで落とし始めたのですが、その除光液のニオイのきついこと、きついこと。慣れない男性にとっては、気持ちが悪くて拷問のよう。爪切りオジさんと並んで、本人はちょっとしたことと思っても、周りからすると迷惑千万。男女ともに、そんな“過ち”を犯す危険性はあるのです。