ドラマや映画、舞台など、さまざまなフィールドで活躍する人気女優の高畑充希さん。2018年6月18日に放映がスタートするカンテレ・フジテレビ系のドラマ「68歳の新入社員」の主演が決定、68歳の男性部下を持つ女性上司役に挑戦します。新規事業の開発に頭を悩ませるチームリーダーが40歳年上の部下とともにどのようなカイシャ人間ドラマを繰り広げるのか、注目です。
 さて、本特集「10年後、なりたい私になる『自分時間』の過ごし方」では、小学生の頃から「舞台女優」になりたいと思い、その夢をかなえた高畑さんに、「オフ時間」の過ごし方や「10年後に目指す姿」を聞きました。すると返ってきたのは、意外な答え。どうやら高畑さんは、10年後の「なりたい私」を明確には設定していないようで……!?

高畑充希さん

女優。1991年12月14日、大阪府生まれ。ミュージカルや映画、ドラマ、CMなどで活躍中。2018年夏、ヒューマンドラマ「68歳の新入社員」では、ヘッドハンティングで和菓子会社に転職、新規プロジェクトに悪戦苦闘する28歳女性社員・工藤繭子役を演じる。今後は映画「旅猫リポート」(2018年10月26日公開)、 映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」(2018年冬公開)、映画「引っ越し大名」(2019年公開)に出演する。

「オフ時間」にはご褒美を、英語を勉強するという目標も

――普段「オフ時間」には何をされていますか? 例えば午後だけお休みが取れた場合には、どんなふうに過ごしているのでしょうか。

 「食べることが大好きなので、おいしいものを食べに行くことが多いですね。19時くらいだと店が混んでいて予約が取れない場合もあるので、早めの17時くらいに予約を入れて、おいしいものを食べてリフレッシュします。

 1、2時間くらいの空き時間であれば、マッサージに行くこともあります。どれだけ忙しくても、友達と会っておいしいものを食べたり、自分をいたわったりする時間は欠かせません。たまにはご褒美がないと頑張れないので、オフ時間には「遊び」の予定を入れて、気分転換するようにしています。

 それに私にとって、『仕事をしていない自分』に戻る時間は、とても大切なんです。オンとオフの切り替えも、まるで『体のどこかにスイッチがあるんじゃないか』と思うくらいハッキリしています。『お疲れさまでした』と挨拶をして一人になった瞬間に、パチンとスイッチがオフになって、一人の人間としての『高畑充希』に戻る感じというか……。

 私は大阪出身なので、普段は関西弁です。だから関西弁になった瞬間に、スイッチが切り替わるような気もしています」

――長めのオフの場合はどうでしょう。1~2週間くらい休みがある場合には、どう過ごしていますか?

 「昨年末から今年の4月にかけて、バリ、ニューヨーク、パリ、サンフランシスコに行ってきました。完全オフというわけではなく、ちょこちょこと間で仕事もしながら、1~2週間くらいのまとまったお休みを使って海外旅行に行ってきたんです。

 もともと、『日本よりも食事のおいしい国はない!』と思っていたので、特別海外が好きというわけではありませんでした。でも、今回サンフランシスコに行ってびっくり。サンフランシスコは、ごはんが抜群においしかったんです。特に印象的だったのは、野菜。野菜がとってもおいしくて、そのときに旬だったかんきつ類と野菜とナッツのサラダが、安くて新鮮で食感も楽しくて、最高でした」

――その他の国では、どんなことをしていたんですか?

 「バリには母と二人で行き、のんびりと過ごしていました。一方、パリには仕事も兼ねて行き、コレクションに参加するという貴重な体験ができました。

 そしてニューヨークでは、ミュージカル三昧。実は、以前からブロードウェイの本場のミュージカルが大好きで、ずっと『一人でニューヨークに行く』というのが目標だったんです。だから今回のニューヨーク旅行では、その目標が達成できてうれしかったですね。

 ただ、この旅行をきっかけに、『英語』を勉強したいと思うようになりました。

 というのも、ブロードウェイのミュージカルはどれも素晴らしくて感動したのですが、観客席がアメリカンジョークで爆笑している中、私は英語が分からなくて、一人でポツーンとしてしまって(笑)。そのポツーンとしている感じがすごくさみしかったので、次にニューヨークで舞台を見るときには、ちゃんと一緒に笑いたい。そのために、これからはオフ時間を使って英語の勉強をしたいと思っています」