改めてミュージカルの基礎を学びたい

――10年後には、どんな「私」になっていたいですか?

 「正直なところ、今は『こうなりたい』という強い思いはなくて、そのときに『面白そう』と思ったことを選ぶようにしています。考えてみると、『なりたい私』を設定したのは、小学生のときが最後かもしれません。

 もちろん『こうなりたい』と決めて行動するのは、すてきなことだと思います。でも私の場合は、小学生のときに舞台女優になりたいと思ったことがきっかけで、今では舞台だけでなく、テレビや映画、歌のお仕事もさせていただいています。

 自分で『なりたい』と思ったもの以上の世界が広がり、予想外の展開に楽しさを感じているので、今は『なりたい姿』にこだわり過ぎなくてもいいのかな、と思っています。考え過ぎず、決め過ぎず、『今』を楽しみながら目の前の仕事に誠実に取り組んでいけば、もっと遠くに行ける。そんなふうに思ってるんです」

――なるほど。では最後に。将来のために、「自分時間」を使って取り組みたいと思っていることはありますか?

 「最初にお伝えした『英語』の他には、『歌』を頑張りたいと思っています。普段の歌とミュージカルの歌とでは、発声の仕方などが全く違うので、ミュージカル俳優の方々に交じってもきちんと歌えるように、改めてミュージカルの基礎を勉強したいです。チャレンジするのに遅過ぎる、ということはないだろうから、今から頑張ってトライしてみます!」

聞き手・文/青野梢 写真/木村輝 メイク/市岡愛 スタイリスト/大石裕介
衣装協力/RUMBLE RED(ワンピース)、EAUSEENON(ブラウス)、simmon(ピアス)、シューズはスタイリスト私物