優れた先輩の元では優れたよい後輩が育つ!

 私が講師を務めるリーダー研修では、「新人に業務を引き継ぐとき」を設定し、10分間で伝える演習を行っています。伝え方は、A4用紙1枚に引き継ぐ内容を書くのみ。このとき参加者の方々を見ていると、事務の作業工程を事細かに書く人が多くいます、それよりも業務全体の大枠を捉えることが大切です。

 また、他社では入社して約半年後に新入社員のフォローアップ研修も行っています。この事前課題で仕事のフローなどを書いてきてもらうと、これが見事にまとまっていて、しっかり説明もできるんです。その成長ぶりに、思わず涙が出るほど。気分はまるで母親です。きっと、教えた先輩が業務の全体を把握しているから、同じように後輩にも伝わっているんでしょう。そういう状況だと、新人もメキメキ育つはずですよ。

新人・後輩の育て方ポイント

◆「自津型社員」を育てよう!
◆1年後の成長ぶりを考慮して指導計画
◆一人で抱え込まず、フィードバックもきちんと行う
◆肩代わりはせず、業務の大枠と理由を伝える

すずまり姉さん 「つまりね、あ~たたちは意識や価値観に違いがあって、しかもそれを埋めようとしていないわけよ。しかも、やる子は忙しいからって邪険な対応をするのも大人げない」

やる子 「うっ……。すみません、子どもで」

すずまり姉さん 「あと、そこのヤング! 先輩の話は、きちんとメモを取らないとダメなんでない? 覚え切れるわけないんだから」

ひよ子 「はい、分かりました~。それにしても、なんでヤング……」

すずまり姉さん 「そんなもん、若いからに決まってるじゃない。せっかくだから、一緒に踊りましょうよ」

 そう言って拳を前に突き出しながら、西城秀樹の「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」を歌い踊るすずまり姉さん。ぼうぜんとするひよ子の「ウチの広報部長、すご過ぎる……」というつぶやきに、やる子は無言でうなずくのでした。

文/石川由紀子 キャラクターイラスト/小迎裕美子 写真/PIXTA


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すずまり姉さんの、価値ある人になるための「信頼の仕事術」

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