ビューティサイエンティストの岡部美代治さんによる、働く女性の美白特集。最終回の今回は、日経ウーマンオンライン読者から寄せられた、美白・UVケアに関するギモンについて、岡部さんに答えていただきました!

美白のライン使いと、ポイント使い、どちらが効果的?

Q.美白は1年中やったほうがいいですか?

A.通年美白は大切。スキンケア製品のどこかに組み込みましょう

 白くて美しい肌をキープするには、紫外線の強い時期だけでなく、1年を通して美白ケアをすることが効果的です。春先から夏場は美白化粧品をライン使いしてじっくりとケアし、秋冬は美容液などどこか一つに美白化粧品を組み込んで、他のアイテムは保湿を重視したものにする、といったやり方もおすすめです。美白ケアは継続が鍵です。

美白は、続けることでじわりじわりと効いてくる (C) PIXTA
美白は、続けることでじわりじわりと効いてくる (C) PIXTA

Q.異なる美白有効成分の塗り重ねは大丈夫?

A.基本的には大丈夫。おすすめはライン使いです

 化粧水、美容液、クリームと、異なる美白有効成分が入った化粧品を組み合わせて使っても基本的には問題ありません。不安なら化粧品カウンターで聞いたり、メーカーに問い合わせてみたりしましょう。その点、同じ美白シリーズのライン使いなら間違いないですし、美白の相乗効果も期待できるはず。心地良い感触になるように設計されているので使いやすいでしょう。

Q.手っ取り早く美白したい! ピーリングは効果的?

A.頻度を守って。過度なピーリングは逆効果

 ありがちな美白の間違いです。肌を白くしたいからといってピーリングをやり過ぎると、肌のバリア機能が低下し、刺激によって逆にシミが濃くなったり、ターンオーバーの乱れにつながります。シミのもとは表皮の基底層の細胞やメラノサイトにあるので、ピーリングですぐには取れません。適度であればターンオーバーを速めて、メラニンを減らし美白効果はあるかもしれませんが頻度を守りましょう。

Q.内側からのケアは効果的? 美白に有効な栄養素は?

A.ビタミンCのサプリメントを取り入れましょう

 外からのケアに加え、インナーケアも併用するのは効果的だと思います。基本的なバランスのいい食生活を送っていれば問題ありませんが、より積極的に美白ケアをするならビタミンCのサプリメントをプラスするといいでしょう。

Q.美白化粧品で太刀打ちできないシミは?

A.レーザー照射という選択肢も

 ピンポイントの濃いシミを、美白化粧品で完全に目立たなくさせることは難しいので、皮膚科で行われるレーザー照射が効果的です。クリニック選びのコツは、きちんと患者の話を聞いてくれて、納得できるよう説明してくれる医師がいるクリニックを選ぶこと。スタッフの対応も大切です。レーザーでシミを照射したあとは、日焼け止めでしっかりと紫外線をカットすることも大切です。さらに美白化粧品を加えてホームケアをすると効果的です。

 次のページからは、紫外線対策に関するQ&Aです!