こんにちは。ビューティサイエンティストの岡部美代治です。シミやそばかすの原因で最も多いのは、やはり紫外線です。美白化粧品を効かせるためには、日々の紫外線対策もしっかり行うことが大切です。
 最近では、紫外線に限らず、大気汚染やブルーライトなどもシミの原因になることが解明され、それらをまとめて防ぐことができる日焼け止めも登場しています。日焼け止めの選び方や使い方のコツ、私がおすすめの日焼け止めを紹介したいと思います。

3~9月末は「日焼け要注意シーズン」

 日に日に紫外線が強くなりますが、地上に降り注ぐ紫外線量は4月頃から徐々に増え始め、7~8月がピーク。3~9月末は、“日焼け要注意シーズン”と言えます。紫外線対策を忘れないようにしましょう。

 もちろん日焼け要注意シーズン以外にも一年中紫外線は降り注いでいますし、大気汚染などの環境要因から肌を守るためにも、ベースメークの下地は、1年を通じて日焼け止め効果のあるものを使いましょう。

日焼け止めは今の時期だけではなく、一年中必要です (C) PIXTA
日焼け止めは今の時期だけではなく、一年中必要です (C) PIXTA

 日焼け止めと聞くと、白浮きや、つっぱり感が苦手、という人もいるかもしれませんが、最近の日焼け止めは使用感のいいものが増えているので、心地よく使えると思います。毎日しっかりと塗って、美肌を守ってほしいと思います。

ジェル、スプレーなど剤形が多様化。うまく取り入れよう

 日焼け止めの効果を最大限に引き出すポイントを解説していきます。

(1)適量をムラなく塗布しよう

 最近の日焼け止めは白浮きしにくい反面、塗っている部分が目で見て分かりにくいので、塗りムラに気付かないことも。

 「日焼け止めをちゃんと塗っていたのに焼けてしまった!」という人は、塗りムラがあったか、塗る量が少ない可能性が。ムラなく適量を塗布しましょう。

(2)スプレーはとても手軽。ただしムラなく付けて

 日焼け止めの剤形も多様化しています。クリームや乳液タイプ、みずみずしいジェルタイプ、届きにくい部分にも手軽に塗れるスプレータイプとさまざまです。どれも正しく使えば日焼け止め効果に差はありませんので、使用感や使い勝手などで、自分に合うものを選びましょう。

 最近増えているスプレータイプの日焼け止めは、「UVケアが面倒でつい怠ってしまう……」という人の強い味方。足の甲や首の後ろといった、塗り忘れやすい部分も対策できるので、ボディーの日焼け対策にもぴったりです。ただし、スプレーはムラになりやすいので気を付けましょう。

日焼け止めスプレーも賢く使いましょう (C) PIXTA
日焼け止めスプレーも賢く使いましょう (C) PIXTA

(3)SPF・PA値の目安は?

 夏場は、屋内で過ごす日はSPF30・PA++以上、レジャーなど屋外で過ごす時間が長い日はSPF50・PA+++以上の日焼け止めを塗り、2~3時間おきに塗り直して肌をしっかりと守ってほしいと思います。

 下地、ファンデーションと塗り重ねることで、紫外線カット効果が足し算されていくわけではありませんが、重ね塗りはやはり効果的です。

 ファンデーションは一般的にそれほど紫外線カット効果が高くないので、下地や日焼け止めにSPF・PA値ができるだけ高いものを使い、さらにファンデーションを重ねるのがおすすめです。

(4)日中の塗り直しは、SPF30以上のパウダリーファンデーションで

 日焼け止めを朝塗ったきりでは、紫外線対策は不十分です。とはいえ、メイクの上から日焼け止めを塗り直すことも難しいですよね。そんなときはSPF30くらいのパウダリーファンデーションをメイク直し用に持ち歩くといいでしょう。メイク直し&UVプロテクトの補強になります。

 次ページから、私がおすすめする、UVケアアイテムをご紹介します。