これまで国内線のLCCについて回を追って紹介してきたが、今回は国際線である。ここ数年で就航路線が増え、ついにはアジアだけでなくグアムやハワイにまで飛ぶようになった。LCCを活用すれば海外旅行だってお得に行ける!
どんな航空会社がある? 注目の旅先は?
LCCの国内線と国際線の一番大きな違いは、就航している航空会社の数だろう。国内線ではピーチ、バニラエア、ジェットスター、春秋航空の4社しかないが、国際線になると一気に数が増える。ここでは、「国内線組」「韓国系」「台湾・香港系」「東南アジア以遠」とカテゴリをざっくり分けてまとめてみよう。
国内線組
国内線を運航している4社はそれぞれ国際線の路線も持つ。特にピーチとバニラエアは日系エアラインなので、機内では日本語が通じるし、日本ならではのきめ細かいサービスを受けられるのは大きな魅力だろう。ジェットスターは本国オーストラリアの他、東アジアの主要都市への便がある。春秋航空は中国本土とを結んでいる。
韓国系
日本に就航している外資系LCCで最も数が多いのは韓国系だ。具体的にはイースター航空、チェジュ航空、ジンエアー、エアプサン、エアソウル、ティーウェイ航空の6社。行き先は主にソウルと釜山で、東京や大阪以外の地方都市からの路線も充実しているのが特徴といえる。
台湾・香港系
台北路線には各社が参入しており、いまやLCCの定番路線のような存在になっている。ピーチやバニラエアなどの国内線組の他、タイガーエア台湾やスクートといった外資系LCCも就航している。両社はいずれもシンガポール航空系列のLCCで、台湾から乗り継いでシンガポールまで飛ぶこともできる。また香港へは香港エクスプレス航空が就航している。