押さえておきたいLCCのデメリット ベスト5
遅延や欠航以外に、LCCにはどんな短所があるのか。あら探しをしようと思えばキリがないが、代表的なものをベスト5形式で以下、紹介しよう。
第5位 マイルがたまらない
正確に言えば、ジェットスターのみJALと提携しており、JALのマイルがたまる運賃種別が存在する。といっても、セールなどの格安運賃は対象外だし、対象運賃でも積算率が低いので正直あまり魅力を感じない。
また、バニラエアではためることはできないが、ANAのマイルを利用して特典航空券を発券できる。ただ、これもせっかくためたANAのマイルでわざわざLCCに乗るのももったいないから、あまり現実的ではない気がする。
ちなみにフライトマイルとは別に、クレジットカードで購入することで生じるポイントをマイルに換える方法はある。
第4位 機内の飲食が有料
JALやANAでも食べ物は有料だが、LCCではアルコール以外の飲み物でも原則お金を取る。水さえも有料である。といっても、ソフトドリンクで200~300円程度と、値段設定は案外良心的だ。
そもそも、飲み物の持ち込み自体は禁じられていないので、節約したいなら搭乗前に空港などで買っておく手もある。ただし、お酒は航空会社によってルールが異なる。
ピーチはアルコール度数に条件を設けているものの、ビールなどは持ち込み自由。対して、バニラエアでは自前の酒類は飲酒禁止となっている。
細かな注意点としては、お湯をもらうことも原則できない。以前に0歳児を連れてLCCに乗ったことがあるが、粉ミルク用のお湯を魔法瓶に入れて持参した。航空会社によっては現場判断で対応してくれることもあるようだが、必要な人は自分で用意した方が確実だ。
あとは食べ物や飲み物とは違うが、念のため書いておくとブランケットも借りられない。大抵は有料で機内販売されているが、冷え性の人は持参するのも手だろう。
第3位 預け荷物や座席指定が有料
大手航空会社では無料で当たり前のものが、LCCでは概ね有料である。とくに預け荷物が別料金なのは大きな違いだろう。
追加料金は預ける荷物の重量に応じて細かく決まっており、これが結構バカにならない金額だ。可能であれば荷物をコンパクトにまとめ、あえて預けないようにすると節約になる。ピーチとバニラエアでは10キロ、ジェットスターでは7キロ、春秋航空では5キロまで機内に持ち込める。
また、LCCでは座席指定も原則有料である。それも窓側か通路側かという違いに加え、細かいグレードが設定されている。
LCCを利用すると、飛行機の座席の価値について考えさせられる。一言で言えば、いい席はお金がかかるということ。例えばピーチでは、前方になればなるほど金額が高くなる仕組みだ。最前列は「ファストシート」と呼ばれ、指定するのに1300円(ネット予約)の追加料金が必要となる。