親しい友人との会話でも、職場の会話でも女性同士がつい使ってしまう「かわいい」という言葉。もちろん本心の場合もありますが、読者アンケートでは「言わないといけない雰囲気になっていた」「特に話すこともないと、会話が続かないため」と義務のように感じている人もいました。女性が「かわいい」を言い合う理由と、言われたときの対処法を精神科医の水島広子さんに伺います。

あなたは抵抗ある?「かわいい~」という言葉

 あなたは誰かに「かわいい」と褒められたとき、素直に「ありがとう」と言えますか? それとも「私なんて……」「全然そんなことないよ!」と必要以上に否定したり、「いやいや、○○さんこそ!」と、あわてて褒め返したりしてまうでしょうか。

 読者アンケートで「女性同士で髪型や服装、持ち物などを『かわいいね』と褒められることに抵抗はありますか」と尋ねたところ、256人中「ある」は67人、「ない」は189人となり、意外にも(?)、「かわいい」の言葉を抵抗なく受け取っている人が多数派となりました。

【調査概要】
◎日経ウーマンオンライン上で読者を対象に実施
◎調査機関:2017年2月7日(水)~2月28日(水)
◎有効回答者数:256人

Q1.「女性同士で髪型や服装、持ち物などを『かわいいね』と褒められることに抵抗はありますか」
Q1.「女性同士で髪型や服装、持ち物などを『かわいいね』と褒められることに抵抗はありますか」

仲の良い間柄はOK

 ただ、それは「言われる相手」によるのかもしれません。「仲の良い間柄の女性に『かわいいね』などと褒められたとき、それを素直に相手の本心と捉えることができますか」と尋ねると、256人中、「はい、本心だという」という人が161人と6割近くを占めました。

Q2.「仲の良い間柄の女性に『かわいいね』などと褒められたとき、それを素直に相手の本心と捉えることができますか」
Q2.「仲の良い間柄の女性に『かわいいね』などと褒められたとき、それを素直に相手の本心と捉えることができますか」

 「その他」の回答では「言ってくる人にもよる。普段から陰口を言うタイプは信用しませんが、あまり人を褒めないタイプに言われると本心だと思う」、「仲の良い間柄なら気にならない。気を使ってくれたのだとしても」といった声も上がっていました。

 しかし、言われる相手が「仲の良い友達」から、「それほど親しくない人」になると、やや風向きが変わってきます。「仕事関係や親戚など、それほど親しくない仲の女性に『かわいいね』などと褒められたとき、それを素直に相手の本心と捉えることができますか」と尋ねてみると……。