「悪口」「噂話」も嫉妬の一種

 「女性がほかの女性に嫉妬してしまうのは仕方がないんです。というのも、女性は長らく『男性に選ばれる性』でした。現代では本当にナンセンスですが、男性が『課長』や『部長』とストレートに評価されるのに対し、女性は『課長夫人』『部長夫人』と『どんな男性に選ばれたか』によって価値が決まってしまう時代がありました。他の女性が自分より条件のよい男性に選ばれないようにするためには、抜け駆けを許さず、つねに見張っておく必要があります。だから女性は他の女性を観察してしまうし、それによって嫉妬心もかきたてられてしまうんです」(水島さん)

 また、オフィスや女性グループにありがちな「悪口」「噂話」も、実は「嫉妬の一種」だそうです。

 「本当にはその相手に嫉妬しているけれど、あからさまに言うのは自分でも恥ずかしい。そんなときに『あの子って、人と接するときに裏表があるよね』『要領だけはいいよね』などと悪口を言って、相手をおとしめようとする……皆さんも、そんな女性に会ったことがあるのでは?」(水島さん)

 なるほど、女性が嫉妬してしまうのは「仕方がないこと」なんですね。では、「自分が嫉妬の標的にされそうな場合」と「他人に嫉妬してしまう場合」の対処法を教えていただきましょう。

自分が嫉妬の標的にされそうな場合は、「女度」を下げる

 自分では普通にしているつもりなのに、なぜか同性から好かれない。目の敵にされてしまう。そんなときは「『女度』の高い態度を取っていないか、見直してみて」と水島さんは言います。

 「女度」とは、他の人に嫉妬する、人と誰かを比べたがる、すぐに群れたがる……こういった女性にありがちな「イヤな部分」が前面に出てしまう状態を言います。

 「嫉妬の対象とならないためには、自分は同じ土俵に立つ『女』にならず、『女度』を下げることが肝心です。例えば、自分も一緒になって悪口を言わない、少しでも相手を挑発するような言動を取らない、人によって接する態度を変えないなど、『女性がやってしまいがちな態度』を取らないようにすると効果的ですよ。また、嫉妬してくる相手に対しても、『この人は女性特有のパターンにはまって行動しているだけなんだ』と理解してあげられれば、寛容さを持てたり、気の毒に思えたりする余裕も生まれます」(水島さん)

 人目ばかり気にして、窮屈な毎日は息がつまる! という人は、「天然キャラ」になり切ってしまうのも、一つの手だそうです。職場の女子で連れ立ってランチに行ったり、誰かの悪口大会になってしまったり……そんな気乗りしないときは「私って、こういう人だから」「私って天然だから、よく分からないんだ」などと、相手をけむに巻いてしまいましょう。

 「のれんに腕押しのような態度を取っていれば、『女度が高くない』『ライバルではない』と認定され、いつしか相手から嫉妬されなくなりますよ」(水島さん)