ハンドクリームを選ぶときに最も重視するのは「機能性」

 他人から見ても、自分で眺めてみても、気になる手や指先の乾燥。潤いをチャージしてくれる強い味方のハンドクリームですが、皆さんは何を基準に選んでいるのでしょうか。

 「ハンドクリームを選ぶ際に重視していることは?」と聞いてみると、トップは「機能性」の76.1%。続いて「価格」と「香り」の73%、「メーカーやブランド」34.5%、「デザイン」33.2%、「口コミの評価」31.9%、「家族・友人のすすめ」16.8%、「有名人のすすめ」11.5%、「その他」2.2%となっています。

 当然のことながら「塗るからには効果を!」と思うようで、機能性を重視する人が多いようです。

 ハンドクリームは量をたっぷりと塗ったり、塗った後に手袋でパックをしたりすると保湿効果がアップします。


 皮膚科医でアンチエイジングにも詳しい「Y’sサイエンスクリニック広尾」統括院長の日比野佐和子さんは、

「皮膚の保湿機能を保つためには、ハンドクリームなどの『外側からのケア』と、乾燥対策となる食材を食べる『内側からのケア』も大事です。チーズなどの乳製品、レバー、卵などに含まれるビタミンA、緑黄色野菜に含まれるカロテンなどを積極的に取りましょう。また、肌のターンオーバー(新陳代謝)をうながしてから保湿すると、より効果的ですよ」

と教えてくれました。

 この「肌のターンオーバー」について知っているかを尋ねたところ、「詳しく理解している」は34.1%、「言葉は聞いたことはあるが詳しく知らない」が55.8%、「知らない」10.1%となりました。

 「ターンオーバーは年齢とともに周期が長くなり、20代では28日ですが、30代では40~50日、40代では50~60日といわれています。冬場は夏に比べてターンオーバーしづらくなるため、古い角質が剥がれないまま外から保湿をしても効果はいまひとつ。余分な角質を剥がれやすくし、皮膚の生まれ変わりをうながす成分が入ったハンドクリームを使いましょう。例えば尿素配合のものなどがオススメですよ」(日比野さん)

 既にハンドクリームを機能性で選んでいる人は多いようですが、さらに一歩踏み込んで成分チェックをしてみるのもいいですね。今年の秋冬は滑らか手肌で乗り切りましょう。

文/三浦香代子 写真/PIXTA 出典/パシフィック・コミュニケーションズによる「ハンドクリームの意識調査」