ガサガサかかともケアして素足美人になろう

 爪がキレイに整うと、次に気になるのがかかと。毎日クリームを塗ったり、ソックスを履いたりして保湿を心掛けてはいたのですが、やはりかさつきが気になります。

 「乾燥の季節が終わる春ごろは、フットケアを始めるのにちょうどいい季節ですね。じゅうたんや床暖房の上で素足で過ごしている人は特にかかとが乾燥しやすいので、保湿が必要なのですが、その前に余分な角質を落として、保湿剤が浸透しやすい状態を作ってください」

 ここからは、KOBAKOのスタッフの方の実演を交えて解説していただきます。

 「かかとのお手入れが初めてという人や、かなり角質がたまっている人は、事前にヤスリで粗削りをしてください」

渡邉さんがプロデュースした、KOBAKOの「ヒールファイル」というかかと専用のヤスリを使って削ります
渡邉さんがプロデュースした、KOBAKOの「ヒールファイル」というかかと専用のヤスリを使って削ります

 「粗く削ったら、かかとの角質を柔らかくするヒールリムーバーをかかとに塗布します。土踏まずの少し上も固くなっているので、ここにも塗布してみましょう」

 パッドにリムーバーを染み込ませ、かかとや柔らかくしたい部分に当てます。上からシールをして浸透させるので、液が垂れてきて汚れるような心配がありません。これなら、テレビを見たり、メールをしたりと暇つぶししながらケアできそうです。

 一定時間置いたらシールを剥がし、かかとに付いているリムーバーを軽く拭き取ってから、目の粗いヤスリで削っていきます。

 「削るというより、軽くこする感じです。ポロポロと落ちてくるのが角質ですが、分かりますか?」

 黒い下敷きの上に、角質がポロポロと落ちてくるのが見えます! 普段お手入れをされているスタッフの方でもこんなに角質がたまっているのなら、私がやったらどれくらいの量が取れるのか……早速試してみたくなりました!

 「最後に保湿美容液のフットエッセンスを塗って、完成です。サロンでケアしてから3~4週間に1回くらいの感覚で、セルフケアをするのが理想。ざらつきなく、ツルツルのかかとが保てるようになりますよ」

 セルフケア用のグッズも出ているので、一度コツを覚えたら自分でも簡単にできそうですね。

 「でも、できれば1年に一度でいいので、サロンに来てメンテナンスしてもらってください。セルフにこだわり過ぎると、間違った方向のお手入れを続けてしまうこともあります」

 渡邉さんによると、ネイルサロンもアートなどを施してもらうためではなく、セルフケアのお手伝いをする場所という流れに変わってきているそう。ガサガサかかとを人前に出すのが恥ずかしい! と思っている人ほど、一度サロンに行ってみてはいかがでしょうか。

文/樋口可奈子 写真/清水知恵子