デートのときはグロスでツヤプルリップに
「最後に、デートなどの勝負メイクのときのリップの付け方を紹介します。オフィス用、カジュアル用のメイクと違って、テクニックはほとんどいりません。グロスを唇の中心に付けて、左右に少しずつ動かしながら広げてください」
勝負メイクは、ついついリップにも気合を入れてしまいそうです。至近距離で見られると思うと、ラインをきれいに取ったほうがいいのかと思ったのですが……。
「アイライン、リップラインや眉尻などのライン状になる部分は、遠目から見ても左右の差やガタつきが気になってしまう部分なんですよ。デートの時はグロスでツヤと透明感を出してシアーに仕上げたほうが、色っぽく見えると思います。中心にグロスを重ねるように付けると唇の立体感が出て、ぷるんとして見えます」
「勝負メイクのときは、アイメイクにポイントを持ってくるといいと思いますよ。乳白色がかったオレンジのシャドーなどを使うと、今っぽい仕上がりになります」
潤んだ口元が色っぽいのに真っ赤になりすぎず、セクシーにもなりすぎないので、これなら挑戦できそうです。
「グロスを塗るときのコツとして、口を一度閉じてパッと開くと、さらになじみがよくなります」
安いリップブラシはNG!
ところで、オフィス用リップやカジュアル用リップにチャレンジする際に、気を付けたほうがいいことはありますか?
「オフィス用の場合は、一度塗ってからティッシュで押さえて二度塗りをすると、リップが少し落ちても崩れているようには見えづらいです。大事な会食の前には試してみてください」
カジュアル用リップのときも、ティッシュでオフするなど発色を調整してもいいそうです。ところで、この機会にリップブラシを購入したいと思うのですが、どんなものを選んだらよいでしょうか。
「あまりにも安いものなど、毛がすぐに抜けたりして使いにくいです。2000~3000円程度のものを目安にしてください。また、コシがあるブラシを選ぶと塗りやすいですよ」
唇だったり、肌の質感だったりと、春メイクのポイントはどこかにツヤ感を持ってくることが大事、と村井さん。
「ツヤ感があるメイクのほうが、赤リップが映えて見えます。リップがマットなときは、ツヤ感を出すメイク下地を使うなど、いろいろとアレンジして春のメイクを楽しんでください」
文/樋口可奈子 写真/清水知恵子 モデル/平山里保(アトリエはるか)