仕事でパソコン作業が続いたり、つい長時間スマホに見入ってしまったりしたときに感じる「肩のこり」。ところが実は肩こりだけではなく、「首こり」を併発している人が多く、特に女性は首こりに悩まされやすいといいます。その原因と対処法を稲毛病院 整形外科・リハビリテーション科/健康支援科部長で産業医でもある佐藤務さんに伺いました。

そのこり、肩こりではなく、首こりかもしれません  (C) PIXTA

首が細く長い女性は「首こり」のリスクが高い

 日ごろ意識することが少ないものの、首は常に重さが6~8kgもある頭を支え、上下左右に屈伸・回旋するなど複雑な動きをする重要なパーツ。ところが、女性の首は男性と比べると5~6cmも細く、少ない筋肉量で重い頭を支えなくてはいけません。

 男女をレントゲン画像で比較すると、平均的な男性は7つある頸椎のうち5~6番ぐらいしか見えない人が多いのに対し、平均的な女性は1~7番、さらには第1胸椎まで見える人が多く、体に対するバランスとして首が長いことが分かっています。

レントゲン画像の男女比較 女性の首のほうが男性に比べて長い
レントゲンでは平均的な男性が頸椎7つのうち5~6番くらいまでしか見えない人が多いのに対し、女性は7番、さらに第1胸椎まで見える人が多く、体に対するバランスとして首が長いといえる(画像は佐藤さん提供)

 「肩こりで悩む人を診察すると、多くの人は首こりも併発しています。特に女性は男性よりも首が細長く、首を支える筋肉の負担が大きくなりがちです。さらに長時間のデスクワークなどで同じ姿勢が続くと、首や肩の筋肉が緊張状態になり、血流が滞り、首こりを引き起こしてしまうんです」(佐藤さん)

 実際に働く女性に「首こり」を感じるシチュエーションを聞いてみると、「パソコン操作・デスクワークなど仕事の時」が64.4%と圧倒的な結果に。「PC・スマホを使うようになって首こりがひどくなった」という問いには90.3%が「そう思う」と回答しました。

※アンケート結果はピップ「働き女子の『うなじ首こり』実態調査概要より」(実施日:2017年12月/調査方法:インターネット調査/調査対象:フルタイム勤務でPC・スマホを日常的に利用し、肩こり・首のこりを感じている20代~50代の首都圏で働く女性309人)