将来を考えたとき、「フリーランス」という働き方が頭をよぎったことはありませんか。今回は会社員を経てエッセイストとして活動するに至った犬山さんに、どんな人がフリーランス向きなのか、ズバリお聞きしました。

興味のないことはできない人は、フリーランスが向いているかも? イラスト/犬山紙子

――現在、漫画家・エッセイストとして活躍している犬山さんですが、どのようにしてキャリアを築いていかれたのでしょうか。

 最初は地元・仙台でファッションカルチャー誌の編集者として社会人のスタートを切りました。

 もともとファッション誌の編集者になるのが夢だったので、徹夜続きの忙しい仕事でしたがそこはあまり苦にならなかった。でも新卒で編集者になったときから母親の病気が進行し、介護に入らないとまずい状況になっていたんです。さらに自分も過密スケジュールのなか自動車事故に遭ったことも重なり、「そろそろ潮時かな」と、1年半勤めた会社を辞めることにしました。

 なので次は介護を続けながらでもできる仕事にしようと、もう一つの夢だった漫画家を目指し始めたんです。といってもすぐにデビューできるわけもなく、そこから6年間、目が出ないままニート生活に突入。でもお母さんの介護をしているという大義名分というか、人のために働いてるっちゃあ働いていたので、夢を目指すのはいいよねっていう気持ちで、30歳まではチャレンジし続けようと思っていました。

 そして結局、友人の薦めでブログに発表した絵と文章が本になってデビューとなりました。正直、漫画を書いていたときは薄々「自分は才能ないな……しかもめちゃくちゃ大変……」と感じていましたが(笑)、文章+イラストのスタイルは自分にフィットしていたみたいで、書いていて全く苦じゃなかったんです。