そして、「取得して良かった資格」の1位は……。

<1位>TOEIC

 アンケートで、最も多くの人が挙げていたのがTOEIC。英語のコミュニケーション能力をスコア化する、世界基準のテストです。昇給や昇格などで明確に評価される職場もあれば、直接的なメリットはないけれど、得点を上げたら上司の見る目が変わった、自分のモチベーションアップになったなど働くうえで有利になることも。受験の回数をこなすことである程度、高得点を取れるという意見もあり、結果を出せたので自信につながったという人も多いようです。

TOEICです。私の会社では、正規職員は850点以上あれば月額1万円アップです。リスニング対策には、英語のラジオをひたすら聞いていました。それ以外は、問題集を解いていました。(29歳)

TOEICは評価にもつながりますが、自分のモチベーション向上にもなりました。(26歳)

TOEIC 965点。就職活動でアピールポイントになったので、取得して良かったです。10回以上テストを受けたためお金はかかりましたが、入社してからも海外関係の仕事を優先して任せてもらえるため、費用に見合った成果はあったと思います。問題集をたくさん解く、という王道の勉強方法で頑張りました。(28歳)

TOEIC 860点。現在、育児休暇中の公務員です。復帰後に東京オリンピックがあるので、仕事で必ず“オリンピック枠”ができるとにらんで取得。夢はオリンピックに仕事として貢献することなので、その布石ができました。(34歳)

TOEIC 900点超えです。仕事に英語はまったく関係がなく、昇進につながることもないので、完全に自主的な勉強です。それでも仕事が比較的暇な時期にこの勉強をしたことでモチベーションが上がったし、仕事以外のスキルをアップさせたことで自分自身に対する自信が回復できました。(31歳)

TOEIC 910点。仕事で英語を使います。実務をしていて、TOEICのスコアが英語の能力に単純に比例しないことはわかっていても、900点以上のスコアが欲しかったので、毎朝1時間くらい公式の問題集を繰り返して解き、取得しました。今は実務の英語の力を鍛えたいので、「ヒアリングマラソン」をやろうかなと思っています。(30歳)

こんな資格もおすすめ!

 ランク外となりましたが、読者オススメの「取って良かった」資格は、まだまだあります。特に、「どこに行っても就職に役立った」という資格や、「転職に役立った」という資格は、ライフスタイルに合わせて働き方も変化しやすい女性にとって参考になりそうです。

<仕事に困らない>

看護師。学生時代はかなりハードな実習があり苦労しました。今は転勤族の夫と結婚していますが、引っ越し先でもすぐに再就職でき、職で困ることがないので助かっています。(37歳)

保健師をしています。行政や病院、学校などで病気の予防に関する活動を行うための国家資格を持っています。女性は、結婚してからの仕事に不安を感じると思いますが、資格を持っているので、それほど心配にはなりません。資格を取得することは大切だと思います。在学中に取得したため、経済的な面も心配ありませんでした。(28歳)

<転職に役立った>

大学生のときに取得した医療事務。診療費の計算や受付など、病院の事務職のための資格です。経験もないのに、10年後の転職で役立ちました。(36歳)

ウェブ関係の資格を取るためにスクールに通いました。ウェブ解析士のスクールは全部で50万円くらい。期間は6カ月間、週2~3回通いました。ウェブデザイナーとして転職できました。(33歳)

パワハラが理由で9年勤めた会社を退社。「絶対見返してやる!」と思い、それまでの経験で得たパソコンの技能を生かして日商PC検定2級を受けました。合格率も低くダメかと思いましたが、見事一発で合格。その資格が生かせたかどうかはわかりませんが、自身の自信へとつながり、次の就職先も決まりました。(32歳)