素の自分を3割出してみよう

 相手から「え?」という驚きやけげんな形相をされた場合は、価値観が合わないかもしれないと判断してみてもいいでしょう。ポーカーフェイスの人の場合、自分の話に「へ~そうなんですね!」と笑顔で相づちを打ちながらも、その話を2つ3つと掘り下げてこないので、「興味ないのだな」とだんだん分かってきます。

 会話の様子を見ながらですが、素の自分を3割ぐらい出してみて、話がかみ合ったり、盛り上がる場合は仲良くなれる可能性を秘めています。

 二度目に会ったときにもう少し別の素の自分を出す、三度目にもう少し出す、というようにちょっとずつ自己開示していくことで、距離が近づいていきます。自己開示の枠を広げてドン引きされたり、連絡がつかなくなったら、「この人はこの距離感で限界なんだな」「これ以上、その人と関係を作るのは今は難しいのかもな」という判断をすればいいのです。

 もちろんオフィシャルな付き合いにとどめる場合は、そこまでする必要もないですが、一番大事なのは、その人と仲を深めるどうかも、どんな距離感でいたいかも、すべて自分に決定権があるということです。自分を主軸に考えていけば、相手の反応に一喜一憂したり、振り回されたりせず、余計な対人関係のストレスや疲労を感じることも少なくなります。