相づちは言葉だけじゃない! 表情や態度からも伝わる

<事例その1>「好かれる相づち編」

 まず、「相づち」は言葉だけで表現するものかと思いきや、それだけではありません。「表情や態度」でも表すことができるんですね。むしろ、それが一番大事と言ってもいいほど。例えば……。

(1)ほほ笑みをたたえ、ゆっくりとうなずく

 聞いている人が、無表情でいることほど怖いものはありません。相手が繊細な人なら「この人、私の話がつまらないのかな?」「まさか怒ってるのか?」と余計な勘繰りをして、会話が詰まってしまいます。だからこそ、聞くときの表情が大事です。口角を上げて、優しいほほ笑みを浮かべれば、もうそれだけで和やかな雰囲気が生まれます。
 そして、うなずきはゆっくりと。声に出さずとも、心の中で「うーん、なるほど。そうなんだ」と唱えながら、ゆっくりうなずくと相手も穏やかな気持ちになり、会話がうまく運びます。

 表情や態度でも「聞いてますよ」という真心は伝わりますが、さらに言葉を足していくことで相手の顔もほころび、会話がどんどん弾んでいきます。

(2)相手の言うことに「ストレート&プラスの言葉」で返す

 相手が話すときに、「はい」や「そうなんですね!」などと相づちを打つことが多いと思いますが、それに加えて、相手の言葉をそのままストレートに返したり、「それは面白そうですね(楽しそうですね)!」などプラスの言葉で返します。すると、相手はより「受け止めてもらえた感」を感じます。

(例)
相手:「週末、友人たちとキャンプに行ってきたんですよ!」
自分:「週末にご友人とキャンプですか! わぁ、楽しそうですね! どちらに行かれたんですか?」