SlackとMessenger を活用 情報の取得は「能動的」に

──仕事上の連絡手段には何を使いますか?

中山:会社としては「Slack」とFacebookの「Messenger」を使っていますが、私自身は後者をよく使います。ただ、日々の情報量が多過ぎるので、どちらも基本的には通知を切っているんです。通知に振り回されず、情報は能動的に取得することを意識しています。外出が多いので、返信は移動中にすることが多いですね。

「メッセージの通知を基本的にオフにすることで、心的負担も減らせます」(中山さん)
「メッセージの通知を基本的にオフにすることで、心的負担も減らせます」(中山さん)

──それは、連絡手段を絞っているということでしょうか?

中山:メールをメインで使っている方にも、Messengerで連絡をお願いすることはありますね。情報手段をできるだけコンパクトにして、整理したいんです。だから、メールもMessengerも、返信したらアーカイブしています。アーカイブを始めたら、さらに情報が整理されるようになりました。

ライドシェアサービスでの出会いが面白い

──お仕事以外で、よく使うアプリはありますか?

中山:時間があるときに見るのは「Instagram」と「Pinterest」です。よいアウトプットをするためには、自分がいいと思う世界観をちゃんとインプットしておく必要があると思うので、よく見ていますね。あとは、「CREW」というライドシェアサービスをよく使っています。

福田:革命的なサービスですよね。

──時間帯限定で、車に乗りたい人と運転する人をマッチングするアプリですよね。どんなときに使いますか?

中山:疲れたときに(笑)。終電を逃していなくても、タクシーの半額くらいで済むので気軽に使っています。

福田:運転する人のストーリーを聞くのも楽しいんです。タクシーに乗って、ドライバーさんの人となりをこちらから聞くことはないですよね。でも、「CREW」のドライバーは他に本業がある人も多いので、普段はどんなことをしてるかなど、コミュニケーションをしながら楽しく移動できる、という体験が面白いと思っています。

中山:信用経済ですよね。乗る人も運転する人も評価されるから、変なことはできませんし。だからこそ、お互いに気持ちのよいコミュニケーションが取れて、いい体験を提供し合えるのだと感じます。タクシーを降りるときは「ありがとうございます」という事務的な挨拶で終わりますが、「CREW」のドライバーは普段別の仕事をしていたり、年齢の近い人もいたりして、車内でのコミュニケーションが盛り上がるので、「本当にありがとうございます!」という気持ちになるんです。

スマホと一緒にイヤホンを持ち歩くというお二人。中山さんはBluetoothイヤホン、福田さんはAirPodsを使用
スマホと一緒にイヤホンを持ち歩くというお二人。中山さんはBluetoothイヤホン、福田さんはAirPodsを使用

──経営者のお二人ならではの視点が興味深かったです。ありがとうございました。

聞き手・文/飯田樹 写真/品田裕美