6回目となった今回は、プレゼンテーションやスピーチをする場面で使える「話し上手になるテクニック」を学んでいきます。「話すスキルは意識的に学ぶことで磨ける」と、心強いエールをくれた島田さん。「未完成でアウトプット」「一文は35文字以内」「ポポネポの法則」など、読むだけでトーク力がUPしそうな実践テクニックが盛りだくさんです。

 前回「島田秀平『話が上手な人は聞き上手』好かれる聞き方」では、対話に大切な「聞き方」や「自分の居場所のつくり方」について話をしました。無理をして話し上手になる必要はないことも皆さんに分かってもらえたと思います。日常の対人コミュニケーションやおしゃべりは、臨機応変に、自分らしく、その場を楽しめばいいんです。

 さて、今回と次回は、実践編として「話し方を磨く」具体的な方法をお話しします。会議や上司へのプレゼンテーション、プライベートでは結婚式のスピーチなど、人前で「自分の話を聞いてもらう」「確実に何か伝えたいことがある」場面は、どんな人にもやってきますからね。

 しゃべることを仕事にする僕が断言しますが、「話すスキル」は意識的に学ぶことで上達するし、磨けます

皆さんの話し方も、コツを意識したら、すぐに上達します!

未完成の状態で声に出してアウトプットしてみる

 ある東大生が自身の勉強法や暗記法について、こんなふうに語っていました。「インプットしたことをアウトプットして初めて身に付く。勉強したことは、一度自分が先生になって授業のように話をしてみる」と。このノウハウに、僕はすごく共感しました。

 僕も似ていて、しゃべりにおいて同じことをします。手相の診断を伝えるときも、怪談話をするときも、「こういう構成で話をしよう」という内容が20~30%程度固まった状態でしゃべってみます

 誰かを目の前にするわけではなく、それを人前で話すとどんな感じかなと想定して一人でやります。車を運転している時なんかは、絶好の時間ですね。お風呂の時間などもいいと思います。

 (プレゼンをするような口調で)「○○さんの手相、なんと生命線が2本あるんですよ。二重生命線といって非常にエネルギーに満ち、スタミナにあふれた人に出る線。普通の人の2倍の生命力と運があります。これがある芸能人は……」

 こんなふうに、未完成の段階で声に出してアウトプットするんです。番組でプレゼンテーションするときも、MCから話を振られてエピソードトークするときも同じ。ざっと台本を読んで全体の流れと要所を頭に入れ、自分の話をしてみます。

 声に出すことで、「ああ、ここで言葉が詰まるな」「この順番で話をしたほうがいいな」「これは入れたほうがいい情報だな」とか気付きが生まれ、ブラッシュアップすることができます。自分の理解も深まることで、より伝わりやすい話し方にもなるのです。

 実際口に出してみるところまでやる人って少ないですよね。「いやーそんなことする時間ないよ」という方、試しに一回やってみてください。一回の練習だけで違いが分かると思います。